1 ヤマハAT1について
DT1と共に1970年代のオフロードを駆け抜けたバイクです。5ポートのパワフルなエンジン、タフなダブルクレドールフレーム、リターン式5速、などなど、当時の最先端をいくバイクでした。私見ですが、今となっては維持費の安さが注目されがちな125ccですが、このたたずまいからは本格的なオフロード車で実際の林道での取り回しを考えたうえでの排気量設定ではなかったかと推察されます。
もちろん今走っても、刺激的な2サイクルの排気音にしびれます。
2 整備箇所
① 燃料コック
ガソリンのにじみが見られましたので新品部品に交換しました。
② 燃料タンク
錆が見られましたので、ワコーズピカタンZで錆び取り防錆処理しました。
③ オイルポンプのシール交換
軸部分からの漏れが見られましたので、パッキンを交換しました。
④ ポイント調整
⑤ キャブレターのオーバーホール
3 この個体の魅力
過去にレストアを受けたと推察されるきれいな個体です。敷地内ですが走行しましたが問題を感じませんでした。気持ちよく吹けあがる2サイクルサウンドに魅了されます。
① タンクは再塗装されたようでとてもきれいな状態です。
② メーターにひどい色あせはなく、この時代のヤマハらしい色使いで、とてもいい印象です。タコメーターの径が小さいのも時代を感じられます。
③ ハブまで再塗装されています。一度ばらしてからではないと塗装出来ないところなので、過去にていねいなレストアを受けたようです。リムやスポークにもサビはみられません。リアショックも社外品ではありますが新しいものに交換
されています
4 気になるところ
① ハンドル左側スイッチが新しい世代のものに交換されています。ウインカー、ハイロー切り替えスイッチ、ホーンは使用できますが、ライトのオンオフスイッチは使用できません。ライトについてはキーシリンダーで操作できます。
5 動画はこちらです
はじけるような2サイクルサウンドをお楽しみください。