・モダンアート(近代芸術)とは
近代芸術は1860年〜1960年におこりました。
端的に言うと写実主義から印象派に移り変わったことを指しています。
・なぜ写実主義から印象派に移り変わったのか?
印象派が台頭するまでは作者の個性を潰す写実主義(写真のようにリアルに描くこと)が主流でした。
なぜなら、当時のフランス美術界は、17世紀のルイ14世の治下において創設されたフランス王立美術アカデミーが権力を持っていて、美術アカデミーはテーマを格付けし、古典や宗教などの幅広い知識を必要とする歴史画が高貴なテーマで、現実の世界を描く風景画や風俗画は低いテーマだとしていました。しかし、マネはその停滞していたアート世界を第一回印象派展を自分で開きたくさんのパトロンを得て打ち破りました。
そして、1880年代にカメラが登場したことにより写実主義は終わりを迎えたのです。
・現代アートとは?
1960年以降に起こったもので、鑑賞者と作者との対話が求められるようになりました。第二次世界大戦後、人間に理性はあるのか? そもそも理性ってなんだ? と理性そのものの存在を否定するようになりました。理性の否定とは意識の否定です。
そのため、ランダムに何かを配置したような作品を作ったり、ランダムに文字を並べた詩のようなモノを作りました。このような活動は数年で終わりましたが、この考え方が次の考えを生み出します。
マルセル・デュシャンの『泉』です。男性用の小便器を横に倒し、"R.Mutt"とサインしただけ。そもそもアートなのか?とツッコミたくなるこの作品は、アートの世界に新たな革新を起こしました。
この作品により、アートの見方が変わります。
以前は、その作品の美しさを受動的に感じることができました。
この作品では、作品を鑑賞するときに受動的のままでは何が美しいのか全くわかりません。
もし美術館に展示されているこの作品を見たら「なんでこの作品がアートなの?」と思考を巡らし、「アートとは何か?」「この作品は一体なんなのか?」と考えるでしょう。そうです。その『作品を起点に思考を巡らし、鑑賞者の中で作品が完成すること』このことがアートであると、デュシャンは訴えているのです。
このような考え方を軸に、現代アートの考え方が多岐にわたって行きました。
・まとめ
近代芸術 物真似からクリエイティブへ
現代アート 作者と鑑賞者の対話