大切な人だったり、かわいがっていたペットが亡くなったとき、人は悲しい思いに包まれます。容易には回復ができないほどの悲しみに包まれると、精神的にも影響があるかもしれません。疫学データーでは、頭痛と精神疾患が偶然に起こると予想した場合よりも高い頻度で、同時に起こっていることが示されています。科学としての頭痛分類としては、因果関係が不確実なことと、エビデンスに乏しい(=あまりにも明白で論文にする人が乏しいらしい)ことによりAppendix(付録)に、心的外傷後ストレス障害による頭痛と分類されています。


 僕も今年、大切な人を失いました。治療としては、時間しかないのでしょうか?

10月11日にトマト銀行主催第5回6時間リレーマラソンに参加しました。“眞壁クリニック&Co”というチームを急きょ作って参加しました。走り終わった後は、しばらく、脱力状態でブログを書く元気も無かったのですが、テレビせとうちから結果が届いたのでやっと書く気になりました。走っている時は何番なのか全くわかりませんでしたが、7人で6時間のタスキをつないで48周走りました。一周が約1.3kmなので62.615㎞走ったことになるようです。一人平均約7周走ったことになります。総合順位は680位/799チーム、種目順位は一般の部335位/387チームでした。県外(鳥取県から2人、宮城県から1名)からの応援選手3人、小学生も入った混成チームですからよくやったと思います。当初の予定40週ぐらいでしたので、それよりは20%ぐらいみんな頑張ってくれたと思います。

マラソンのあとの打ち上げも大変盛り上がりました。

マラソンのあとに頭痛が来たら、『一次性運動時頭痛』、『アルコール誘発頭痛』と診断するのでしょうか(笑)。



 今年6月に出版された脳卒中治療ガイドラインをやっと全部読みました。脳卒中予防で大きく変更されたところは、『高血圧』と『心房細動』の治療の項目です。高血圧では後期高齢者の降圧目標が緩和されたことと、心房細動ではNOACの使用が推奨されている点が目につきます。


 岡山市と倉敷市で働いていると、倉敷市は倉敷病院前脳卒中スケールが使われるのに対して、岡山では使ってなくてちょっと面倒な状態でしたが、今回のガイドラインでは掲載されています。岡山市でも使用するようになるのでしょうか?今後の成り行きを見守りたいと思います。


 ガイドラインの根拠となる引用文献に共著論文が2本掲載されていました。ちょっと医学の進歩に貢献したような気持ちがします。いずれも、共著ですがその当時、レベルの高い上司や同僚に囲まれて切磋琢磨して治療にあたっていたことを思い出して一瞬、懐かしい気持ちになりました。