どうなったのかというと、もうお店を閉めるつもりでいた時、
今、仕入れている酵素風呂の材料屋さんを知った。

勇気を持って電話してみると、親切な女性だった。
「私も同じだったのよーーー。借金苦で自殺しようと思ったこともあるわよ」とも言っていた。
私の愚痴も聞いてくれ、励ましてもくれた。

前の材料屋さんには後ろめたい部分もあったけれど
生きて行くには仕方がなかった。
だから、あともう少しがんばってみようと思った。








材料を変えたといっても檜ということには変わらないので
お客さんはほとんど気付いてはいなかった。
しかし、今度は材料の量が多くいるのだ。

使用済みの酵素は材料屋さんも引き取ってくれるので
車で30分ほど走って持って行った。農家の方が取り合いらしい。
しかし30キロ近い袋をいくつも運ぶのは本当に大変。


この頃から「酵素風呂って本当にエコなんだろうか?」と時々思うようになった。
温度をあげるのには室温をあげるのが一番いい。
だけど室温あげるには、ガスか石油ストーブか何かの燃料がかかる。
米糠の酵素風呂であれば、本来家畜の飼料ぐらいにしかならない
米糠を使ってその熱で温まるのであるからエコと言えるのかもしれないが

米糠の酵素風呂にはニオイがきついことや
相当きちんと手入れしない限りいい状態を保てない。

ひのきの酵素風呂は香りもいいし、手入れも米糠の風呂くらべれば楽なのだが
ひのきをどのくらい、どんなものを使っているのだろう。
廃材などだったらいいのだが、はっきりしたことはわからない。


熱源を使わない風呂ではあるが、エコだ、と私は胸を張っては今でも言えない。









でもひとつだけ言えるのは酵素のパワーはすごい。
いろいろなカラダの変化をお客さんからも聞くが、私が一番感じている。





それから相変わらず貧乏だったが
このころから、宝くじを買ってもあまり当たってほしくないような気がした。
10万とか当たれば、でいい。

スーパーカーも欲しいが、自分で稼いだお金で買いたいと思う。
自分で成功させて自分で買いたい。
だから、これからは絶対に諦めないことにした。

諦めなければ終わりじゃないから。