音楽的にもファッション的にも日本中を席巻し、街を歩けばB-BOYだらけだったあの爆発的なヒップホップブームから早10年―。
これだけラップが日本の音楽に浸透した現在でも、ヒップホップと聞くと未だに不良的なイメージを思い浮かべる方は多いのではないでしょうか?もちろん不良的な要素が大きいジャンルですのでその印象は決して間違いではないです。
しかし、地球の誕生以来 水の中で生きる者もいれば、陸に上がった者がいたように、ヒップホップも様々な方向へ進化を遂げています。




今回はそんなヒップホップの中でも、可愛い女の子による「アイドルラップ」に注目してみたいと思います。







まずはアイドルラップのくくりの中でも一番売れた曲であり、日本語ラップ史的にも日本の音楽史的にも非常に重要な曲をピックアップ。





EAST END×YURI 「DA.YO.NE」




EAST END自体は正真正銘のヒップホップグループですので、一概にアイドルラップとは言えないかもしれませんが、東京パフォーマンスドールの一員であった市井由理さんを迎えて1994年にリリースしたこの曲はミリオンヒットを記録。実はこの曲のYURIさんのリリックはライムスターのMummy-Dさんが書いていて、途中で出てくる「佐々木」は佐々木士郎こと宇多丸さんのことだったりもします。後にも先にもこの曲を超えるヒット曲は無いでしょうね。








続きまして、個人的にかなり衝撃的だった曲をご紹介。






星井七瀬 「恋愛15シミュレーション」






3代目なっちゃんとして有名な星井七瀬さんの2ndシングルとして2003年にリリースされたこの曲。恐ろしいほどまでにスローなテンポがとてつもなく衝撃的だったのを覚えています。非常に耳に残るサビが大好きで、リリース当時 良く口ずさんでました。
2000年代に入るとモーニング娘。を有するハロプロさんがよくラップ曲をリリースされていたようですが、そちらのほうは勉強不足なのでご勘弁を。リップスライムのRYO-ZとDJ FUMIYAのプロデュースでデビューしたハルカリなんかもこの頃の登場でした。









さてさて、時は過ぎ2013年。
アイドル戦国時代と言われるほどアイドルグループが増加してきた近年。日本語ラップ界にもその波はやって参りました。




lyrical school 「PARADE」






lyrical school(リリカルスクール)は、2010年に結成された女性6人組の清純派ヒップホップアイドルユニット。通称「リリスク」。

日本語ラップ界にキラキラした笑顔と共にやってきた彼女達。先日餓鬼レンジャーとのツーマンライブで彼女達を拝見し、今回このテーマをブログに書きたいと思いました。
上のMVでもご覧いただけるように良い意味での手作り感というか、ファンと一緒に作り上げていく一体感がライブを見ていてとても健康的で、女の子のファンの数が多かったのも納得できる素敵な空間でした。
音楽を手がけるプロデューサー陣がホントに豪華でトラックはかなり本格的。そこに可愛らしいラップが乗っかります。メンバーの皆さんはラップに真剣に取り組んでいるようで、打ち上げで餓鬼レンのお二人にアドバイスを聞いている姿がとても印象的でした。

ヒップホップには興味ないけどアイドルには興味がある!というアナタや、アイドルには興味ないけど この娘達なら応援できる!という音楽好きなアナタも。ぜひぜひチェックしてみてくださいませm(_ _)m


アイドルの枠に、そして日本語ラップの枠にも収まらずにどんどん活躍して頂きたいと思いました。

ラップという武器を手に、戦国時代を駆け抜けろ!!!
なんてね








…と、このように20年の時を経て進化を遂げたアイドルラップの世界。
10年後はどうなっているか非常に楽しみです( ´ー`)










それでは最後に、餓鬼レンのゲストで出演したのにリリスクのCDを買って握手会に参加する矢部さん。


$佐野泰臣オフィシャルブログ 「へたれめ」



アニキ、男らしくてカッコイイっす。