観てきましたよ。ロカルノ国際映画祭で「批評家賞」を受賞したこの作品。

 
『サウダーヂ』



$佐野泰臣オフィシャルブログ 「へたれめ」



山梨で活動するHIPHOPグループSTILLICHIMIYA(スティルイチミヤ)の田我流(でんがりゅう)さんが出演していることも相俟って観に行かないわけにはいきませんでした。


長く続く不況と空洞化の問題を抱える地方都市を舞台に、土木建築業界で働く外国人労働者たちが過酷な状況の下で懸命に生きる姿を描くヒューマンストーリー。監督は『国道20号線』の富田克也。撮影場所となった町で実際に生活している人々をキャスティングし、日本映画ではなじみの薄い移民たちの姿をとらえている。世界でも問題化されている移民を扱ったテーマと、リアリティーを重視した作品。(yahoo映画より転載)



タイトルの「サウダーヂ」。
ポルノグラフィティさんの曲にも同タイトルのものありますね。(こっちはサウダー「ジ」) あの曲からも哀愁が漂ってくるように、ポルトガル語で、郷愁、憧憬、思慕、切なさ、などの意味合いを持つ言葉だそうです。
現状の中でもがく若者やブラジルやタイからの移民たちの姿にはどこか どうしようもなさ やるせなさがあって、正に「サウダーヂ」を感じずにはいられませんでした。
シャッター街となった商店街で、やるせない現状をフリースタイルラップで嘆きながら闊歩する長回しのシーンは胸を鷲づかみにされました。あとでインタビューを読んだらなんと歌詞は本当に即興、しかもなかなか田我流さんの納得がいかなくて40テイク。なかなかできることではありませんよ。

この作品を観てやられたというそこのあなた。STILLICHIMIYAや田我流、おみゆきCHANNELの作品を、是非ともチェックしてみてください。特に田我流の『JUST』というアルバムに収録されている「138」という曲、聴いたら号泣必死です。( ´ー`)b

この映画の後日譚にもなっている、おみゆきCHANNELの「莫逆の家族」のPVがYOUTUBEにアップされてたので貼っておきます。興味がある方は是非ともご覧下さいませ。