うちの近所に川が流れていて、その川に沿って作られた広い緑地公園があります。そこにいつもランニングやバスケをしに行っているのですが、夜中に公園に行くと色々なことに遭遇します。
広場にある屋根のある小屋みたいな建物で、お酒を飲みながら何かを焼いてる二人組みのおじさんに「おい!兄ちゃん!バーベキューやろう!バーベキュー!」と誘われたこともありました。確かに最近ボールの入ったリュックを背負って汗だくになってランニングしてるので、帰るとこがなくてへとへとに疲れている人に見えたのかもしれません。缶ビールの誘惑に負けそうになりましたが、何を焼いてるのか謎だったので、「ははは!楽しそうだけど今日は遠慮しときますよ」と断りました。また遭遇したときのことを考えると「今日は」なんて言ってしまった自分を責めましたが、もしそのときがきたら話のネタのために今度はご一緒するかもしれません。
たまに音楽聞きながら最近新設されたバスケットゴールでシュート練習をしているのですが、自転車に乗った男の人がふらっと近づいてきて、近くのベンチに座って僕の事をしばらくじっと見ていたこともありました。美しい女性の方だったら僕のほうから声をかけてたかもしれませんが、ちょっと怖かったので知らんぷりしていたら 30分くらいしてやっと帰っていきました。
一緒にバスケがしたかったのか、バスケに明け暮れていた昔の自分を思い出していたのか、はたまた噂を聞きつけたNBAのスカウトが僕の技量をチェックしに来ていたのか・・・。真相はわかりませんがそんなこともありました。
そんでもって、つい先日のこと。
いつものようにipodで音楽聴いて大声で歌いながらランニングしていました。傍から見るとただの変人なのは分かっていますが(笑)夜中だとめったに人がいないですし、出会ったとしても声のボリューム下げてごまかすといった対策を施していました。
気持ちよく歌いながら走っていると、広場で集まってダンスの練習をしている高校生達に遭遇しました。(この広場は文化祭のシーズンになると高校生達がよく出し物の練習をしています)今までも、大声で歌ってて自分では気付かずに人に見られてしまって恥ずかしい思いをしたことがあります。ただ今までの経験から それぐらいのことなら恥ずかしくてもなんとかごまかせる技術を身につけていました。
しかし今回は歌ってた曲がまずかった。
歌ってたのは
YUIの「CHE.R.RY」
20代後半の男性が大声で気持ちよさげに「こ~い~しちゃったんだ♪」なんてかわいく歌ってるところを見た高校生達は大爆笑。中には僕のことを指差しながらお腹をかかえている子もいました。
こんな恥ずかしくなったのは、小学生のときの「おしっこ頑張って我慢してたけど やっとたどり着いた家のドアの前で漏らしてしまった事件」以来でした。
そのまま家に帰ってすぐにベットに潜り込み、布団をかぶって枕を涙で濡らしたかったですが、
ここで問題がひとつ。
このように赤いラインがランニングコースだとして、川の反対側は途中で通行止めになっているので、うちに帰るには またあの高校生達のいる広場の近くを通らないといけないのです。
かなりの遠回りにはなりますが、公園から出て違う道から帰ることもできます。あんなに恥ずかしい思いをした高校生達にはもう二度と会いたくなかったので、遠回りをして帰ろうとしました。
しかしそんなとき、どこからともなく僕に語りかけてくる声が聞こえました。
「泰臣よ。人生逃げてばかりではダメですよ。」
か、神様!?
・・・そうだ。負けたまま帰るわけにはいかない。
これはあの高校生達に一泡ふかせるチャンスなんだ。往路でつくった借りは復路で返す!
それからよーく考えた結果。
あの高校生達がいる広場の近くを僕は半分泣きながら、槇原敬之の「もう恋なんてしない」を歌いながら走り去りました。
「おい!あいつまた来たぞ!」なんて笑い混じりの声も聞こえないくらいに大きな声で―。
あのあとに高校生達が「あいつ あんなに浮かれて、恋しちゃったんだ~♪ って歌ってたのに、帰ってきたら もう恋なんてしないなんて~ って半泣きで歌ってるなんて、帰ってくるまでの間にいったい何があったんだよ!(笑)」なんて話をしてたら僕の勝ちです。
次の日に学校で面白いネタとして友達に話されていても僕の勝ちです。
誰がなんと言おうと
僕の勝ちです。
広場にある屋根のある小屋みたいな建物で、お酒を飲みながら何かを焼いてる二人組みのおじさんに「おい!兄ちゃん!バーベキューやろう!バーベキュー!」と誘われたこともありました。確かに最近ボールの入ったリュックを背負って汗だくになってランニングしてるので、帰るとこがなくてへとへとに疲れている人に見えたのかもしれません。缶ビールの誘惑に負けそうになりましたが、何を焼いてるのか謎だったので、「ははは!楽しそうだけど今日は遠慮しときますよ」と断りました。また遭遇したときのことを考えると「今日は」なんて言ってしまった自分を責めましたが、もしそのときがきたら話のネタのために今度はご一緒するかもしれません。
たまに音楽聞きながら最近新設されたバスケットゴールでシュート練習をしているのですが、自転車に乗った男の人がふらっと近づいてきて、近くのベンチに座って僕の事をしばらくじっと見ていたこともありました。美しい女性の方だったら僕のほうから声をかけてたかもしれませんが、ちょっと怖かったので知らんぷりしていたら 30分くらいしてやっと帰っていきました。
一緒にバスケがしたかったのか、バスケに明け暮れていた昔の自分を思い出していたのか、はたまた噂を聞きつけたNBAのスカウトが僕の技量をチェックしに来ていたのか・・・。真相はわかりませんがそんなこともありました。
そんでもって、つい先日のこと。
いつものようにipodで音楽聴いて大声で歌いながらランニングしていました。傍から見るとただの変人なのは分かっていますが(笑)夜中だとめったに人がいないですし、出会ったとしても声のボリューム下げてごまかすといった対策を施していました。
気持ちよく歌いながら走っていると、広場で集まってダンスの練習をしている高校生達に遭遇しました。(この広場は文化祭のシーズンになると高校生達がよく出し物の練習をしています)今までも、大声で歌ってて自分では気付かずに人に見られてしまって恥ずかしい思いをしたことがあります。ただ今までの経験から それぐらいのことなら恥ずかしくてもなんとかごまかせる技術を身につけていました。
しかし今回は歌ってた曲がまずかった。
歌ってたのは
YUIの「CHE.R.RY」
20代後半の男性が大声で気持ちよさげに「こ~い~しちゃったんだ♪」なんてかわいく歌ってるところを見た高校生達は大爆笑。中には僕のことを指差しながらお腹をかかえている子もいました。
こんな恥ずかしくなったのは、小学生のときの「おしっこ頑張って我慢してたけど やっとたどり着いた家のドアの前で漏らしてしまった事件」以来でした。
そのまま家に帰ってすぐにベットに潜り込み、布団をかぶって枕を涙で濡らしたかったですが、
ここで問題がひとつ。
このように赤いラインがランニングコースだとして、川の反対側は途中で通行止めになっているので、うちに帰るには またあの高校生達のいる広場の近くを通らないといけないのです。
かなりの遠回りにはなりますが、公園から出て違う道から帰ることもできます。あんなに恥ずかしい思いをした高校生達にはもう二度と会いたくなかったので、遠回りをして帰ろうとしました。
しかしそんなとき、どこからともなく僕に語りかけてくる声が聞こえました。
「泰臣よ。人生逃げてばかりではダメですよ。」
か、神様!?
・・・そうだ。負けたまま帰るわけにはいかない。
これはあの高校生達に一泡ふかせるチャンスなんだ。往路でつくった借りは復路で返す!
それからよーく考えた結果。
あの高校生達がいる広場の近くを僕は半分泣きながら、槇原敬之の「もう恋なんてしない」を歌いながら走り去りました。
「おい!あいつまた来たぞ!」なんて笑い混じりの声も聞こえないくらいに大きな声で―。
あのあとに高校生達が「あいつ あんなに浮かれて、恋しちゃったんだ~♪ って歌ってたのに、帰ってきたら もう恋なんてしないなんて~ って半泣きで歌ってるなんて、帰ってくるまでの間にいったい何があったんだよ!(笑)」なんて話をしてたら僕の勝ちです。
次の日に学校で面白いネタとして友達に話されていても僕の勝ちです。
誰がなんと言おうと
僕の勝ちです。