僕には11歳のときから"坂本幸作"という本名とは別の名前があります。

下手したらほとんどの方には本名の佐野泰臣という名前より、こちらの方が馴染みがあるかもしれません。かんたんに言ってしまえば金八先生というドラマでのただの役名なのですが、この名前にはそれだけでは片付けられない強い思い入れがあります。

街で声をかけて下さった方や現場でお会いした方に「幸作としてのイメージが強いことに抵抗がありますか?」という質問をいただくことがあります。
はっきり言います。 まったくありません。 凄く幸せなことだと思っています。
確かに一人の役者としてはマイナスになることもあるのかもしれませんが、僕は幸作になっていなければ役者になるという考えを持つことさえありませんでした。

坂本幸作という男は、凄く心の綺麗なやつで、誰にでも思いやりのある本当に素晴らしい人です。僕は幸作のような良く出来た人間ではないので、この15年間ずっとそんな幸作のような人でありたいと思って、彼をお手本にして生きてきました。



そんな彼とお別れしなければいけないときが来ました。



「金八先生ファイナル」。3月下旬放送に向けて只今撮影中です。


$佐野泰臣の「へたれめ」