種無しバナナや 種無しブドウがあるのに

リンゴを半分に切ると いつもそこには 黒々とした種がある

 

更に言えば

まるで小さなカプセルのように 種の居場所が用意されている

 

リンゴを食べる時 必ず芯を取り除き

種も一緒に処分する

リンゴが食べたきゃ 種ももれなくついてくる

 

面倒くさい作業ではない でも 面倒くさいと思う人はいないのだろうか

面倒くさいからといってやらないと 食感が悪いリンゴを食べることになる

 

皮をむかずに外から食べる

必ず残すリンゴの芯

不思議なことに「コア」と呼ぶ

本質部分に触れないで 無難なところで辞退する

 

どうにかしたい訳じゃない どうにかできる訳じゃない

そんな問いをぐるぐる ぐるぐる めぐらせていたら

リンゴの種のようなものだな と思えてきた

 

何をするにもついてくる 小さな課題

大したことじゃなくても その存在を主張して

その小さな障害に向き合うようにできている