大学受験準備の第一歩は、3年の部活動をどうするか、でした。
二女は吹奏楽部員で、毎年5月にオーディションがあり、全国大会を目指すシニアチームと、それ以外のジュニアチームに分かれて活動します。
前年度からはマーチング部門にも挑戦し、やはりオーディションによってメンバーが決定します。
二女は2年生ではシニアメンバーには選ばれませんでしたが、マーチングのオーディションに合格し、初出場ながら全国大会まで進みました✨
その年は座奏のシニアチームも西関東大会まで駒を進め、金賞を受賞する快挙を成し遂げた、躍進の年でした
3年になると、難関校を目指す特進クラスの部員は、受験勉強を優先するためにオーディションを受けない選択をする事が認められています。
オーディションを受けないと、6月の定期演奏会を持って仮引退となり、それ以降の活動は任意になります。
オーディションを受ける選択をした場合は、仮に落ちてしまっても、夏のコンクールまでは活動を続けなくてはなりません。
(シニアに選ばれなかったから引退しまーす!
は認められません)
座奏ではなかなかジュニアから上がれなかった二女ですが、2年生最後の新人戦のオーディションに合格し、遅咲きながら少しずつ実力を付けていっているようでした。
『この調子で行けば、来年度はシニアに乗れるかもしれない』
母も密かに期待していました。
一方で、多忙な吹奏楽部にいる事で、それまで全く勉強が出来ていないという現実が、重くのしかかっていました。
もしオーディションを受け、シニアメンバーに選ばれてしまうと、最短でも西関東大会のある9月まで、過酷な練習に参加しなければならないのです
特進クラスは夏休みには夏期講習が義務付けられていますが、コンクールが近いので、強化合宿やホール練習が毎日のようにあって、ほとんど受講できません。
吹奏楽部でシニアにいる以上、例え学校のルールでも、夏期講習より練習が優先なのです。
受かれば入部以来 憧れのシニア✨
でもその先は想像を絶する苦難の道🛣️
そして二女はオーディションを辞退し、
早期引退の道を選びました。