※ !!! ご注意 !!! ※

 

 

このブログ記事には、タイトルにあげたゲームに関するネタバレが多少含まれます。まだプレイしたことのない方は、これ以降の記事の閲覧をお控えください。

 

 

 

 

 

 

このゲームは、ほんと独特な感動があったな。ざっくりとした批評としては、笑いとシリアスのバランスがいいと言えるけど、今後同じような作品は、もう二度と現れないかもしれない。(ただし、この作者の次回作を除く)

 

 

RPGの醍醐味の一つはストーリー展開にワクワクすることだろう。それを事前にバラしていくスタイルっていうのはナンセンスの笑いだと思うけど、ナンセンスに終始しないところがとてもユニークだった。

 

 

はじめはぼくも このゲームは”バカゲー”に属するものだと思っていた。おふざけRPGは 嫌いではないけど、大して関心はなかったな。大空スバルさんというVtuberの実況をちょっと視て、新鮮な驚きを味わわせてもらった。まず、登場キャラがボイス付きだったのがとてもよかった。情感豊かに、バカバカしいセリフ回しを言い合うところが、引き込まれた大きな理由だろうな。

 

 

このゲームをつくった作者さんは、2020年頃から いわゆるバカゲーの制作に血道を注いできたと思われる。今回の「ネタバレが・・・」はその集大成のような内容になっている気がした。「速すぎるRPG」はイントロダクションに、「弱すぎるRPG」は序盤の主人公の頼りない有り様に出ている。「無駄を省きすぎたRPG」は、ストーリーの進行の早さであり、「無駄が多すぎるRPG」は、仲間の一人であるテレーゼが誰かのセリフをオウム返しするシーンなどで、そのセンスが現れている。

 

 

「無駄を省きすぎ」と、「無駄が多すぎる」を同時に含ませたところが、とても独特な作品に仕上がった要因かもしれない。白と黒の中間ではなく、白と黒の両方を兼ね備えつつ、(正反対の要素をとりこみながら)バランスをとる感じ。

 

 

この作品は、2023年の4月だったそうだが、ブレイクするのに 8か月くらいかかった。多くのゲーム実況者が、今年の初めころにプレイしていた。なかでも、登録者数が400万人越えのキヨ氏の実況の影響は大きかったようだ。(再生数800万以上)

 

 

キヨ氏の実況は、いままで KSBゲームさんのゲームをプレイしてきた経験があっただけあり、笑いのポイントにきちんと1つ1つ反応しつつ、普通のRPGとしても堪能しているという、見事な実況だった。頭の回転の速さと感情の起伏の激しさが面白い。

 

 

オープニングのシーンですでに、BGMの荘厳な雰囲気のBGMとタイトル名の異常なバカバカしさが独特なグルーヴを生んでいたと思う。そのクソ真面目さと突き抜けたおふざけのエッセンスが、一貫して作品に宿っていた。それまでのふざけたゲーム作成で培ったノウハウを思う存分投入されている。素晴らしい力作である。

 

 

(よく「神ゲー」という表現を見聞きするが、それは神様を軽んじすぎた表現なので、若人はそういう安直な表現はやめた方がいいだろう。「名作」とか「傑作」と呼べばいい事 )

 

 

 主人公の成長物語でもあり、仲間との絆の深まる話でもあり、普通に感動できる要素が含まれている。声優さんがとてもいい仕事をしているし、BGMの選曲はしっくりくるもので、完璧なタイミングでそれが流れるのがいい。そして、RPGの醍醐味でもある、意外なストーリー展開と伏線回収・・・。ロールプレイングゲームへの深い愛情がないと、こんな褒めどころ満載の作品はつくれないだろう。

 

 

 エンディングを迎えた後に、作者の みぬひのめ氏の製作秘話などが見られるので、この作品を好きな人は見てみるといいかもしれない。ボイス以外の部分のほとんどをたった一人で作り上げたという努力に感服しました。いろいろと興味深かった。Vtuberの角巻わためさんの実況(の後半)などで視聴できます。

 

 

 

 

 

この作品で、みぬひのめさんも、日の目を見たといってもいいかもしれない。でも、次回作で、もし評判がいいものができれば、一般的な知名度が高まる気がする。

 

 

次回作の成功は、ハードルが上がったので厳しいかもしれないけれども、これからもがんばってほしいなぁと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

いいゲームを作って下さってありがとうございました。

 

製作に協力した声優さんやイラスト提供者さんもありがとうございました。

 

面白い実況を視聴させてくださった方々、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

去年の「8番出口」もよかったし、この「ネタバレが激しすぎるRPG」そして「スーパーマーケットシュミレーター」と、ゲーム実況で 流行っている作品が面白いんだよな~。キラキラ

 

 

 

 

またなにかよい作品などが見つかったら、このブログで紹介させていただきます。