　　　　　　　　　　　　　　　　　 Vol.723

　　若葉が緑を増し

　　深い緑に　

　　時折り見せる青空は

　　夏そのもの　

　　梅雨入り前のひと時

　　・サツキ/皐月ツツジ科

庭先や公園のサツキが咲き出した。

　　　花や樹形はツツジに似るが、ツツジより開花が遅く、

　　　新葉が出た後に開花し、花は一斉に開花しないなど

　　　が特徴。別名サツキツツジ。

　　　和名は旧暦の5月(皐月)頃に花が咲くことから。

　　・エゴノキ/萵苣木エゴノキ科

　　　　白い花が一斉に開花している、花の数が多いので

　　　　散ると周り一面真っ白になる。

　　　　果実が熟する9月頃にはこれをねらって集まる

　　　　ヤマガラで賑わう。

　　　　果実に有毒の「サポニン」を含み、「えぐみ」が

　　　　あるのが和名の由来。

・イボタノキ/水蝋の木モクセイ科

　　　公園内に植えられた園芸種、真っ白な花が

　　　咲き出した。

　　　枝の先端に小さな花が密生して垂れ下がり、花は

　　　漏斗状で先端が4裂する。ギンモクセイに似た

　　　香りを周りに放っている。

・ノイバラ/野茨バラ科

　　　真っ白な花が株立状の樹全体を覆うように咲いている。

　　　道路脇や林縁など日当たりの良い地に生え、

　　　花は白の5弁花で香りが良く、秋には赤い果実をつける。

　　　茎や枝にトゲがある。

　　　日本を代表する野生バラの一品種。

・ヤマボウシ/山法師ミズキ科

　　　ヤマボウシの白い清楚な花がぼつぼつ咲き出した。

　　　白く4枚の花弁のように見えるのは総苞片で、

　　　真ん中の球形で緑色に見えるのが花。

果実は完熟すると食べられる。

　・スイカズラ/吸葛スイカズラ科

　　　白い花が2個ずつ並んで咲き、周りに香りを放っている。

　　　咲き始めは白色、しだいに黄色に変化するので

　　　金銀花ともいう。和名は花の基部を口で吸うと

甘い蜜を味わえることから。　

・ミヤマヨメナ/深山嫁菜キク科　

　　　ノギクと言えば秋を連想するが本種は4～7月に

　　　花をつける。

　　　枝先に淡紫色の花を1個つけ、茎下部の葉の

　　　葉柄に翼がある。ミヤコワスレは本種の園芸種。

　　・ミチヤナギ/道柳タデ科

　　　　道端や畑の脇などに生えるが、葉が大きい

　　　　割りに花が小さく目立たない。

　　　　花は5弁花で、縁が白っぽい。

　　　　和名は葉がヤナギに似て道端に生えることから。

　　・ノミノツヅリ/蚤綴りナデシコ科

　　　　道端や畑の脇などに生え、白い小さな花をつける。

　　　　花は5弁花で他のナデシコの仲間との違いは

　　　　花弁の先が裂けない。

　　　　和名は小さい葉をノミのツヅリ(衣)に例えたという。

　　<閉鎖花、5/20撮影>

　<開放花、4/26撮影>

・アケボノスミレ/曙菫スミレ科

　　　春の野原を賑わしたスミレの花が終わり

　　　閉鎖花をつけ始めた。

　　　春、まず花びらが開く開放花が、その後つぼみの

　　　まま受粉する閉鎖花をつける。

　　　開放花の不稔をカバーする保険とも言える。

　　　閉鎖花は開放花より結実率が高く、

大半のスミレが両方つける。

　・カラスノエンドウ/烏野豌豆マメ科

　　　道端や公園などに自生するつる性の植物。

　　　花は紅紫色の蝶形花をつけ、枝の基部に

　　　蜜腺がある。

　　　和名は果実が黒く熟すことから。

　　・コツボコケ/チョウチンゴケ科

　　　　公園の樹下に地面を覆うように生えている。

　　　　新葉は透明感があり陽に映えて美しい。

　　　　繁殖力が旺盛で足の踏み場もないほど広がり、

　　　　一面緑のジュウタンのよう。　

　　・ヒナノハイゴケ/ヒナノハイゴケ科

　　　　公園のケヤキに幹を覆うように生え、近寄って

　　　　見ると粒々の朔が多くつき遠くからでも確認できる。

　　　　まもなく朔の蓋がとれ胞子を飛散する。　

　　仙台のランドマーク　大年寺山テレビ塔

深緑