毎月一回は訪れる野草園
   園内はさわやかな白い花がいっぱい
   季節は進み明日から夏を迎える

 
       仙台のランドマーク
   新緑の大年寺山テレビ塔


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      ヒトツバタゴ/一つ葉タゴ モクセイ科
           別名ナンジャモンジャの方がおなじみ。
      和名は同じ仲間のトネリコ(別名タゴ)に似ていて、トネリコの葉が複葉であるのに対し、
          本種は単葉であることから「一つ葉タゴ」となったとされる。
          自生地は岐阜県や愛知県のごく一部に限られるという。
     
 
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     花びらは短冊のように細長い

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      ウツギ/空木 アジサイ科
     低山に生える落葉低木。生垣や公園などに植えられる。
     和名は幹が中空のため。
     「ウノハナ」の方が知る人が多い。
     これは開花期が旧暦の卯月(4月)にあたることから。


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       バイカウツギ/梅花空木  アジサイ科
      「ウツギ」と呼ばれる木が多く紛らわしいが、これらは幹などが
      中空の場合が多いが全てが仲間ではない。
      本種は花びらが4枚で梅の花に似ていることによる。


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       ヤマボウシ/山法師 ミズキ科
     山地の尾根などに生える落葉小高木。
     白い花がいっせいに咲くと、木全体が白く見えるほど。
     秋には果実が赤く熟し食べられる。
     自分として、この花が好きでブログネームに使わせてもらっている。 


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     ヤブデマリ/藪手毬 レンプクソウ科
     ガマズミの仲間で低山から山地帯に生える落葉低木。
     花はガクアジサイに似るが仲間ではない。和名は花を手毬に見立てた。
     仲間のムシカリ(オオカメノキ)によく似ているが、本種は装飾花の花びら5枚の中で
     1枚だけ極端に小さいことで見分けられる。 


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        オオデマリ/大手毬 レンプクソウ科
      こちらは装飾花だけの栽培種で庭園や公園などに植えられる。
      真っ白な花は他を圧巻する美しさがある。  


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       コデマリ/小手毬 バラ科
          この時季、公園や庭木としてよくお目にかかる。
    白い小花をまとめて咲かせるが、その形が手毬に似ていることが
    和名の由来。 


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        カンボク/肝木 レンプクソウ科
      宮城県に自生地があるが、未だ確認していない。
      花は白い小さい両性花で、周りに大きな5枚の装飾花が縁取る。
      アジサイであればさしづめガクアジサイに似ている。
      肝木は薬用として利用されたことに由来すると言われる。


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     シロバナカザグルマ/白花風車 キンポウゲ科
      つる性の多年草で宮城県にも自生地があるが確認はしていない。
      花は花びらが8枚で上向きに平開する。
      大きさもさることながら他の山野草を圧巻する派手さ。


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       ヒメシャガ/姫射干 アヤメ科
      歩道脇などやや湿り気がある地に生える多年草。
      仲間のシャガの小さい(姫)タイフで花はやや紫色を帯びる。
      春一斉に芽吹く新葉も美しい。上部はクジャクシダ。


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            シャガ                                  ヒメシャガ

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   コマクサ/駒草 ケシ科
     高山帯に生える多年草、蔵王などの高山は残雪があり高山植物の花はもう少し先になる。
     本種は蔵王の高山植物の中で最も名が知られ高山植物の女王と言われる。
     高山のがれき地に花をつける様子は健気で頑張り屋にも見て取れる。


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      ゴゼンタチバナ/ 御前橘  ミズキ科
     亜高山帯に生える高山植物。
     和名の御前は石川県白山の最高峰のことで、実がカラタチバナ(真っ赤)に似ることに由来。
     植物園だからこそ、この時季に見ることができる。


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       ハヤチネウスユキソウ/ 早池峰薄雪草 キク科
     ウスユキソウは淡い白色の苞葉を薄く積もった雪に例えたもの。
     ハヤチネは岩手県の早池峰山に由来する。
     早池峰山は登山経験があるが、本種は全体が白っぽく余り目立たない。
     花期は七月以降が本番。

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      チングルマ/ 稚児車 バラ科
     高山帯の湿地に群生する落葉小木。
     これは早くも白い花が終わり果実になっている。高山植物の中でもっとも
     ポピュラーで、蔵王の芝草平や西吾妻中腹、八甲田湿原などが記憶に残る群生地がある。


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      マイヅルソウ/舞鶴草 キジカクシ科
     やはり高山植物のひとつだが、山地帯から高山帯まで自生し、
     里山でも見ることができる。
     和名は葉脈の走り方を翼の広げた鶴に見立てたものと言う。
 

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        ホタルカズラ/蛍葛 ムラサキ科
      花の色を蛍の光に例えたもの。
      花冠は5裂し、裂片の中肋が白く隆起する、花は青紫色。
      自生地が限られので場所を特定しないと出会えない。   


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       ゼンテイカ/禅庭花 ススキノキ科
      ニッコウキスゲの方が分りやすい。
      1日花で毎日朝に咲いて夕方には落ちてしまう。
      夏の思い出に詠われた尾瀬、未だ雪が多く残り花のシーズンまでには時間がある。


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        フタリシズカ/二人静   センリョウソウ科
      葉は交互に対生につく、花は必ずしも2本でなく1~6本が葉の先端につく。
      よく見ると花弁がなく、3個の雄しべが丸まって子房を抱いている。
      花が終わると葉の下部に閉鎖花をつけるが、子孫確保のための保険だろう。
 

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       クジャクシダ/孔雀羊歯 イノモトソウ科
      石垣や崖ぷちに生える夏緑性のシダ植物。
      元々名の通り葉のつき方が美しいが、春の新芽も素晴らしい。
      春は強い陽光から新葉を保護するため赤化するとされ、その美しさを春紅葉と呼ばれる。
      周りの葉はマイヅルソウ、花はヒメシャガ。   


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       子供たちの歓声が上がるケヤキ広場


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                                                 仙台市野草園