ローマ数字は本来、Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ、Ⅵ、Ⅶ…と続いていくんですが、たまに、時計で上の画像のようにⅣがIIII表記のものがあります。

最近は、普通にⅣ表記の時計も、数多くあるんですが、結構、IIII表記の時計は、少なくないんですよね。


これ、なんで、4が、二種類あるかというと、ローマ字の表記ってⅠ(1)と、Ⅴ(5)と、Ⅹ(10)の3種類の数字に、Ⅱ(2)やⅢ(3)のように、右側にⅠを加法していく数字と、Ⅳ(4)やⅨ(9)のように、1つ減法する数字があるのですが、Ⅳ(4)は、Ⅴ(5)から一つ減らしたよって、意味で左側に、Ⅰをつけて、表します……これに異を唱える人物が現れてしまったんですね。

 





その人物は、14世紀フランスのシャルルⅤ世なんですが、このシャルルⅤ世が、宮廷の時計を造らせた際に、時計を見て、「けしからん!」とお怒りになられた。

なんで怒ったかと言うと、なんでも「Ⅳと言う数字は自身の称号であるⅤから、1つ減らした数字で、縁起が悪い!」と、一般市民からしたら「知らねえよw」ってボヤきたくなる様な事で、凄く、ご立腹になられてしまったんですね。

コレはなんとかしないと、ヤバイなと感じた職人達は、Ⅳだけ、急遽、加法にして、IIII表記にしたそうです。

その名残で、今でも、ローマ字表記の時計の中には、IIII表記のデザインのものが、多々残ってると言うわけです。