(25日、今シーズン14回目のスキーとなったが、来てみると、昼間溶けて夜凍るという カリカリのアイスバーン状態。膝の負担が大きく、今日が 今シーズン最後かなあ と思ったりした。)
大谷翔平選手の 通訳・水原一平氏による横領事件は、日本中を揺るがす 驚天動地の出来事だったのではないか。
まだ 事件の全貌が分からないとはいえ、ことの輪郭だけは 定まりつつあるようである。
当初 驚いたとはいえ、少し時間が経つと、やっぱりなあ、という感想でしかない。
最初に言った 水原氏の、賭博依存症という言い訳は、とってつけたような感が否めない。
人間は お金に多少の余裕があれば、誰もが 宝くじは買う、馬券は買う、投資はする、だれでも 賭け事に近いことには 手を突っ込むものである。
良い悪いではなく、人間とはそういうものだ、ということである。
それで 多少の夢と 大概の失望を味わう。
それが面白いのであろう。
で 金の切れ目が縁の切れ目で、大抵の人は、必ず負けになり、ここが潮時、とやめてしまう。
が、元手が ほぼ無尽蔵だとしたらどうだろう。
多分 行きつくところまで行ってしまうであろう。
気がついたら、後の祭りである。
人生を棒に振ってしまった。
現在の水原氏の心境は、そんなところではないか。
大谷さんのようなスーパースターであればあるほど、金銭管理には無頓着で、誰かマネージャーかなんかに 金の出入りはまかせるものである。
まして外国である。
英語の複雑なシステムは、理解も出来ないだろうし、誰かに全面的に任せるしかない。
一方の水原氏も 億単位の 見た事もない大金を任せられれば、ヘンな気がわくのは 普通の人間なら当たり前である。
もちろん大谷さんとて 日常の必要な出し入れの分しか、預けていなかったであろうが、その日常の出し入れが、常人とはケタ違いである。
このような マネージャーの使い込みは、それこそ掃いて捨てるほどある。
一例をあげれば、ずいぶん昔、高倉健さんと江利チエミさんのご夫婦である。
お二人とも 当時の芸能界の トップスターだったから、収入も相当なものだったろうが、金を管理していたのが、江利チエミさんの実姉であった。
その実姉が横領したのである。
高倉健さんのカネにも 手を付けたらしく、江利チエミさんは 責任をとって高倉健さんと、望まぬ離婚をした。
その後 江利チエミさんの生活は乱れ、ホテルの一室で酒をあおり、吐瀉物を胸に詰まらせ、若くして亡くなった。
不憫に思った高倉健さんは、それからずっと元妻の月命日の墓参りを欠かさなかった、と言われる。
何かしてあげられなかったのか、という後悔が 高倉健さんを苦しめたであろう、と思われる。
その後 高倉健さんは 二度と結婚することはなかった。
日本に居た時代は、大谷翔平さんの金の管理は ご両親がされていたらしい。
アメリカに移ってからは、必要経費の分だけ、とは言っても相当な大金だが、水原氏が管理していた。
これからは大谷さんの金の管理は、真美子夫人がされるであろう。
その引き継ぎの時期に、この横領が表沙汰になったのは、決して偶然ではないと思われる。
(続く)