(今年の札幌雪まつりの圧巻は、やはり 自衛隊・制作、ゴールデンカムイの大雪像であろうか。訓練の一環とはいえ もはやプロ並である。)


先月20日頃であった。

夜中11時ごろに 突然 大砲の音で目を覚ました。

ドッカーン、ドッカーン。

うわ、なんだ!

北朝鮮のミサイルでも飛んできたか!


慌てて飛び起きて、カーテンを開けて 窓の外を見ると、うちのマンションと札幌駅北口の間、50メートルほどのところにある 4つの投入口のある 雪捨て場に、多分 何十台、いや何百台のダンプカーが、ひっきりなしに来て 雪下ろしをしているのである。


荷台の雪を下ろす時に 荷台を振って 煽っている大音響である。

それが 大砲をぶっ放すような、けたたましい音を発して 周辺のビルに響かせていた。


夜10時頃から 明け方5時頃まで続いた。


この雪捨て場は騒音公害だ と、何年か前にも問題になり、ウチのマンションの理事長が 市議会議員の先生を連れて 札幌市に抗議し、この数年 使用されないでいた。


すわ再び 再使用が始まったのか。


結局 朝まで 騒音のために眠れず、翌朝 マンションの管理人さんに 事情を話して、対応を協議した。

とりあえず管理人さんから、雪捨て場の管理者である 札幌市の土木センターに 抗議してもらうことにした。

その効果かどうか一週間ほど 騒音はおさまった。


が、しかし 先週からまた 地鳴りのような騒音が始まった。

再度 管理人さんに事情を話すとともに、統括管理人を通じて理事長にも事情を話してもらい、土木センターにも行ってもらった。

しかし、状況は少しも変わらず、現在に至っている。


ラチがあかないので 電話番号を聞き、自ら 担当の札幌土木センターに電話してみた。


札幌市には いろんなところに70箇所以上の雪捨て場があるという。

豊平川だったり、空き地だったり、林間地だったり。

一月から三月の冬季間 除雪して溜まっている 道路脇に積み上げた大量の雪は、ダンプカーで それぞれの雪捨て場に運ばれる。

市内の建設業者は、市発注の この排雪作業がないと、経営が成り立たない とさえいわれる。

冬期間は 仕事がないからである。

冬、一部の業者は本州以南まで 出かけて行って仕事をする。


この排雪作業のために 毎年250億ほどの 市の予算が使われるという。

全道的には 相当な出費だか、札幌市は格段に多い。

道路の総延長が どれほどあるのかわからないが、それにしても 凄い量の排雪が行われているのだろうことは 想像に難くない。


ウチのマンション前の 雪捨て場は、まさに札幌の中心部にある。

中央区はまもちろん、北区や東区などの 奥の方からも大量に運ばれる。

地下に投入された大量の雪は、熱交換器で溶かされ、土砂を沈殿させたあと 周辺のビルの排出水とともに 巨大な地下パイプで豊平川に流される。


今年のような降雪日の多いときは、市にしてみれば どうしても使いたい施設なのであろう。

しかも この札幌駅周辺の一帯は 昼間の車両の交通量が異常に多く、昼間の雪捨ての輸送は 到底無理で 夜間10時から朝5時までの 深夜帯にしか使用できない という事情のある雪捨て場なのである。


一方で、マンションの居住民にとっては、最悪である。

夜は寝られない。

市側からは、ちょっとの間なんだから 我慢してよ、という気持ちであろう。

(ここでも大谷翔平さんは大人気。)


(続く)