顔見てられなかった。
なんで、って聞いても応えてくれるわけもなく。
頬がすごく冷たかった。
ここまで冷たくなるものなんだって。
会場について、名字が書いてあって、エレベーターで昇るとご遺族が迎えてくれた。
部屋に入ると、10m少しの所に彼の笑ってる写真が飾られてた。
この時点で頭がパニックになり始めた。
礼する時、開いたお棺からちらっと顔の端が見えて、絶望感におそわれた。
そして寄り添って、顔を見たら、本当に彼だった。
さらなる絶望感と一緒に
バンド練習、ご飯、プロム、カラオケ、泊り、見たり演ったりしたライブ。
沢山のおもいで、そして沢山の涙が出てきた。
しばらくそう寄り添ったまま座った。
一回部屋を出て、しばらく椅子に座ってた。
放心状態だった。
最後会場を出る前にもう一回だけ会って。
またバンドやろうな、元気でな。って。
話しかけるとやっぱり涙が出たよ。
ただ泣くことしかできなかった。
最後にあったのはおれが帰国した時。
髪をいきなりドレッドにして空港まで来て送ってくれた。
いつかまたセッションしたいっていう希望が叶わぬ願いに変わった。
いつか、はなくなった。
おれをたのしくあかるく送ってくれた人だから
泣いて送るのは申し訳なかった。
でも、しばらく待ってて欲しいな。