人生にレールなんて轢かれていない。 | minolog

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先日、大学3年生の皆さんとディスカッションする機会に恵まれた。

 

 

4月に3年生になったばかり「これから就活!」と言うタイミング。

 

 

「就職するのは大手企業が良いか?中小企業が良いか?」

 

 

それがテーマ。

 

 

学生さんたちは不安だし、当然の疑問だと思う。

 

 

我々が就職する頃、1980年代後半は金融も商社も新卒採用を強化していて、学生も大手志向が当たり前だった。

 

 

中小企業に就職するなんてよっぽどの事情があるか、変わり者と見られた。

 

 

自分も当時のリクルートに入社すると言うと「なんで?ベンチャーじゃん!」と驚かれたものだ。

 

 

その後、日本経済はバブル崩壊し低迷の30年を過ごす。

 

 

その間、大手金融の倒産や合併、企業の分割、売却など様々な「事件」が起きた。

 

 

我々世代でも合併された企業で働いていた人は辛い目に遭っているし、早期退社にお応じた人もいる。

 

 

そういった状況を見てきた自分としては「大手企業が良いよ」と簡単にいうことはできない。

 

 

もちろん、大手企業に就職するメリットは多い。

 

 

給与は安定している(概ね)、福利厚生も良い、教育研修がしっかりしている(これは本当!)

 

 

従って「ファーストキャリア」としての大手企業はそれ以降の転職を考えてもメリットがある。

 

 

しかし、そういったメリットを「受ける」ことを期待して大手企業に入るのはどうだろうか?

 

 

そういった制度や待遇を上手に利用して「自分を造る」意欲を持って入社するなら良いと思う。

 

 

なんとなくみんながそうするし、親も大手を勧めるからといって、とりあえず大手企業に就職するのは違うと思う。

 

 

そういった人たちが数年以内に「キャリア迷子」になって悩んでいる。

 

 

先ほども書いたように今の日本は高度成長期ではない。

 

 

親たちが見てきた、また体験してきた「大手神話」はとっくに崩れている。

 

 

大手だって「ジョブ型」雇用を始めているし、教育研修もリスキリングを中心としたスキル教育に軸足を移している。

 

 

「会社に面倒を見てもらう」意識の社員は淘汰されるのだ。

 

 

「入社したら一丁あがり」のレールはもうすでにない。

 

 

そういった時代の変化も理解した上で「大手企業」を選ぶのであれば、それはある意味チャレンジとして素晴らしい。

 

 

いつまでも「よらば大樹」の意識でいると将来とんでもない目に遭う可能性がある。

 

 

だからこそ「大手か中小か?」の問いの前に「自分はどう生きるか?」を考えることが大切と思っている。

 

 

そういった「自分の生き方」について真剣に考えて「自分なりの道を選ぶ」決断をしている若者に会うことが最近多い。

 

 

そういう人たちは「失敗する」ことを恐れるよりも「今やりたいことがやれない」ことを恐れている。

 

 

若いうちはいくら失敗したってやり直すことができる、それが特権だ。

 

 

今の自分が夢中になりたいこと、やってみたいことに集中することは決して悪くない。

 

 

親や社会が昔の価値観で引いたレールに乗っかることで安心している若者ばかりでは日本は心配だ。

 

 

ちなみに海外の学生たちは新卒即就労なんて人はごく稀だ、スキルも知識もない人に仕事はない。

 

 

「ファーストキャリア」などとのんびり考えているのは、日本人の新卒学生だけの特権であることを自覚した方が良い。

 

 

そんな話を学生諸氏にしたら、すっかり「面倒くさいおじさん」になってしまった!

 

 

学生さんたち、なんかごめん。

 

 

でも、一人でも理解してくれて自分の生き方を考えてくれたら嬉しいかな。

 

 

がんばれ!若人よ!