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先日の経営者勉強会にて。

 

 

製造部品メーカーの社長であるSさんとの会話。

 

 

「Sさんの会社の商品は景気に左右されそうな気がしますけど、いかがですか?」

 

 

「うん、そう思われがちだけど、実はうちはあまり影響ないんだよね」

 

 

「へぇ、何か特別な戦略があるんですか?」

 

 

「実はうちは技術力を他社とは違う領域に集中させているんだよ」

 

 

その後、Sさんの経営戦略を聞いた。

 

 

それは「我が社に求められている戦略なのではないか?」と思えるものだった。

 

 

それは「ニッチ市場に技術を注力する」というものだ。

 

 

具体的な戦略は「守秘義務」があるので明かせないが。

 

 

ニッチ市場の大切さについてまとめてみる。

 

 

ニッチ市場はデジタル時代においては『ロングテール』と言われる。

 

 

ロングテール(Long Tail)は、ビジネスにおいて非常に重要な概念である。

 

 

ロングテールの概念は、「少数の商品が大量に売れるよりも、多数の商品が少しずつ売れる方が総売上が大きくなる」というもの。

 

 

例えば、Amazonは多数のニッチな商品を取り扱うことで総売上を最大化している、これこそロングテールをターゲットにした戦略である。

 

 

ロングテールマーケティングの良いところ

 

 

1 売上が安定する

 

人気商品だけに売上を依存するのではなく、レアなものやマニアックなものなど少量だが多くの商品によって売上が支えられているために売り上げが安定する。

 


流行やブームといったものに左右されず、常に一定の売り上げを出し続けられることが強み。

 

 

2  顧客満足度の向上

 

様々な商品やコンテンツを提供することで、ユーザーは自分のニーズにぴったり合った商品を見つけることができる。

 

 

これにより顧客満足度が向上しリピーターが増える可能性が高まる、amazonはこれが得意!

 

 

「これはないだろうなぁ」なんて思って探すとちゃんとあったりするからやめられない。

 

 

3 データの活用

 

オンラインビジネスにおいてはユーザーの検索データを分析しロングテール商品の需要予測をすることができる。

 

 

これによりマーケティング戦略を効果的に立てることができるようになり、次の流行予測も立てることができる。

 

 

4 競合との優位性獲得

 

検索の世界ではビッグワードは常に激しい競争が起きている、ここで優位性を保つのはとてつもない予算や手間がかかる。

 

 

ロングテール市場を狙うことで独自のポジションを築くことができ、結果的にサイト自体の競争優位を得ることができる。

 

 

当社でもロングテール市場の売上が30%を占めている。

 

 

この市場を大切にすることは今後も大切な施策である。

 

 

こうした市場に力を投入する姿をユーザーもクライアントもしっかりと見ているはずだ。

 

 

Sさんも言ってる。

 

 

「以前は『営業強化!』を社内に通達してたけど、今はそれはしてないよ、

 

ニッチ市場のお客さんに技術を注力したら、そういうお客さんはリピートするしその実績を見て他社からも声がかかる。

 

とはいえ『良い技術を持っていれば黙っていても仕事は来る』ということではない。

 

市場にしっかりとコミットすることだと思う」

 

 

ビッグマーケットだけを追っていると「何かあったら」すぐに倒れてしまう。

 

 

大きな受注は嬉しいけれど「無理や無駄」が発生する危険性もある。

 

 

いたずらに今の売上だけを追うのではなく、

 

 

痒いところに手がとどく、お客さんから評価されるビジネスこそが会社の未来を作るということだ。