久しぶりに、全社の忘年会が賑々しく行われた。
コロナ禍以前、忘年会は一年の中でも特別なイベントだった。
ライブハウスを貸し切ってのバンド演奏、ダンスイベントなど、毎年さまざまな工夫が凝らされ、「忘年会の練習」なる言葉まで生まれたほどである。
今回は、そうした流れを受けた久しぶりの大きなイベントだった。
昨年から今年にかけて入社した若手メンバーが幹事を引き受けてくれ、準備も段取りも実にしっかりしていた。
結果として、以前にも増してとても盛り上がった会になったと思う。
今回の忘年会は、幹事たちにすっかりお任せ。
マネージャーや上の立場の者は一切口出しをせず、出演依頼をされたら断ることなく協力する、というスタンスに徹した。
こうした若手が入社し、主体的に活躍してくれることは本当に頼もしい。
ある意味、世代交代が着実に進んでいることを実感する瞬間でもあった。
そして今回の忘年会では、我々のバンド「TRIO+」もデビューした。
演奏は3曲ほどではあったが、初のジャズバンドがスタートしたことは素直に嬉しい出来事だった。
バンド名に「+(プラス)」が付いているのは、「三人編成のバンドだけれど、いつでも誰とでもコラボレーションできるように」という思いからだ。
実は忘年会の前に、全社の社員総会が行われていた。
そこで発表された来年の全社方針は、「我々は来年、新しく生まれ変わる」というものだった。
これまでのやり方に固執せず、新たな可能性を探り、それを形にしていく。
そのために、外部とのタイアップも積極的に行っていく。
そんな考え方である。
これは、まさに「+(プラス)」の思考だと思う。
今まで培ってきた我々の強みに“足す”ことで、新たなマーケットやビジネスモデルは生まれてくる。
社内も社外も、さまざまな「プラス」があっていい。
世代、男女、国籍。
価値観や考え方、それぞれが持っている資質や得意分野。
それらを合わせ、協力し合うことで、難局を乗り越えたり、新しいマーケットを創造したりすることができる。
AIも同じだ。
それだけに頼り切るのも違うし、かといって排除するのも違う。
どう自分たちの価値に「プラス」していくか、その視点が大切なのだと思う。
常に、自分にとって「プラス」になる見方や価値観を選べているだろうか。
来年は、とても楽しみな年になりそうだ。
そして、今年以上に楽しい忘年会になる気がして、今からもう楽しみでならない。