7年間程使用してきて、最近になって充電池の容量不足のためか表示が出なくなる症状が多発、飽きの来ない素敵なアイテムのため充電池の交換をしてみることにした。

CASIO G-SHOCK GW-M5610

1983年誕生の初代のデザインを継承し、ソーラー駆動と標準電波で時刻自動修正機能を搭載したモデルで、デザイン・機能を熟慮して選んだが、左手に装着して使うとLCD表示がやや滲んで見え右手に装着するとちゃんと見える、このG-SHOCK右手用だったのか。

メーカーのカタログのようには綺麗な写真が撮れないのだ!

充電池の交換のための工具群(再現)

充電池はコイン形リチウム二次電池CTL1616F Amazonにて1500円くらいで購入、パッケージが少し怪しいが純正品と同じPanasoni製である、充電池を買ったときは必ず電圧のチェック!

CTL1616の公称電圧は2.3VなのでOK(無負荷)

分解は裏蓋の4個のネジを外す前に,

ケースやバンドを清掃する事から始めると気分が良い。

今回バンドは外さずに分解できた。

モジュール(中身)を抜き取った状態

風防ガラスの裏側には太陽電池が6セル直列で貼り付けられている。

G-SHOCK GW-M5610の中身はモジュールNo.3159である。

ステンレス製の裏蓋が錆びているナーゼ

カバーの内側の丸い物は圧電スピーカー、操作音やアラーム音を発音する。

モジュールから突き出たスプリングで接続される。

時計内部を守ってきたOリング

 

パッキンの外側は悲惨な汚れ具合だが、ケース内側はとても綺麗な状態、実は充電池交換よりケース周りの清掃が一番大変だった。

以前秋月電子で扱っていた超音波洗浄機がカバーやバンドの清掃に活躍した。

分解した都度、新品にすることをオススメする、このパッキンはG-SHOCKの気密性を維持する要の部品である、再利用は止めた方が良いが、清掃などで引っ張りすぎると、伸びて元のサイズに収まらなくなるので注意が必要である。

 

モジュールの表側 

金色のスプリングはソーラー電池との接続用

モジュールの裏側

充電池CTL1616がガッチリとホルダーに固定されているので無理に剥がさない事、下部に見えるオレンジ色の時刻修正用アンテナ側のロックをセラミックドライバーを差し込んで外した。

充電池を外す際は金属製のピンセットでつまみ出したが、装着する際は必ず絶縁されたピンセットを使う、今回は爪楊枝と手元にあったポリイミドテープを貼った金属製ピンセットを駆使して装着した。

交換後は奥まった所にあるAC(オールクリアー)端子をピンセットなどでショートさせて時計を再起動させる。

 

Oリングにシリコングリスをごく薄く塗布して、出来るだけ塵の無い乾燥した空気の中で組み立てを行った後、各種ボタンを押して感触が変わっていないかなど含めて機能点検をする。

掛かった費用はプロに依頼する価格の半分以下ですが、トラブルが発生しても保証はありません。

 

今回は、発売から12年経過したモデルのため保証も無く修理は受け付けて貰えないので自分で充電池の交換を行ったが、CASIO G-SHOCKを大切に長く使いたい方や過酷な環境で使っている方は、自分で分解などせずメーカーやトレーニングを受けた時計屋さんでプロのメンテナンスを受ける事をオススメします。

 

ここまでお読み頂きありがとうございました。