釜ヶ崎「ふるさとの家」へ | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

初めまして、映画祭ボランティアスタッフの阿部です。

普段は京都の大学で大学院生をしていますが、
西成の街にオルゴールを流すアートプロジェクトを個人的に進めています。
今回色々なご縁から、映画祭のボランティアをさせていただくことになりました。
これが初・ブログ執筆ですが、どうぞよろしくお願いします!


さて、今回の記事の舞台は、もちろん釜ヶ崎。
普段は京都に住む私が、まだまだ西成のことが分からないということもあり、
先日、映画祭事務局長の池本さんと、映画祭スタッフの浦方さんのご厚意で
釜ヶ崎にある「旅路の里と「ふるさとの家」訪問に同行させてもらいました。
(ちなみに、浦方さんは、今年度から西成区まちづくりセンターで勤務していて、
ちょうど萩之茶屋あたりを担当していらっしゃる方です。)


この二か所は、池本さんが40年前にボランティアをしていたゆかりの地。
毎年ドキュメンタリー映画祭のチラシは置いてもらっていたものの、なかなか直接訪問することができなかったそうです。
なので、池本さんにとっても40年ぶりの訪問
西成ビギナーの私は、知らない場所だったのでドキドキです・・・・。

◎旅路の里
旅路の里は、古くからあるキリスト教の施設。
周りにホテルが立ち並ぶ中、ひっそりと何十年も釜ヶ崎に寄り添ってきた小さな家。
室数は多く、簡易宿泊施設にもなるようで、今でも大学生や高校生がボランティア来ているらしいです。 池本さんは40年前にボランティアをしていて、労働者の方と、神父さんと一緒に食事をしていたそうです。

残念ながら神父さんは不在でしたが、中に上がらせてもらうと・・・・・灼熱の暑さでした。
目がくらむような暑さではありますが、何人もの人が泊まっていたと思うと感慨深いものがありました。部屋も綺麗に保たれているので、涼しくなったらまた遊びに行きたいです。

◎ふるさとの家
ふるさとの家は、三角公園にほど近い日雇い労働者の方々のための支援施設です。



着いて目に飛び込んでくるのは、一階のラーメン室

ラーメンを持参すれば、調理に必要な物は貸して貰えるそう。
以前は食堂だったようですが、なんと池本さんは当時ボランティアで食堂で注文を聞いたり、配膳などをしていたそうです。

食堂奥にある階段で二階に上がると、人はまばら・・・・。
クーラーがついてる別の施設に皆さん行かれるらしいです。

そして、階段近くには「さんぱつ整理券」の看板が。
この整理券をもらうと、神父さんが髪を切ってくださるそう。
こんなサービスがあるなんて・・・。

そして印象的だったのは、納骨堂。身寄りの無い労働者の方々のお骨が、
身を寄せ合うようにひっそりと納められている5畳ほどの小さな部屋。
多くの人たちに想いを馳せつつ、しっかりと手を合わせてきました。

ふるさとの家も神父さんは不在でしたが、スタッフの藤井さんがとても親切にしてくれました。
ありがとうございました!

今回は「旅路の里」と「ふるさとの家」をご紹介させていただきました。
釜ヶ崎に長年寄り添ってきた二つの施設には、不思議な温かさが満ちていたように思います。


ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》2016 開催まで、あと一週間です! 詳しくは、公式サイト(http://hdff.jp/) をご覧ください。
是非来週はご来場ください、お待ちしております。