2015年度上映作品『鳥の道を越えて』 | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

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2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

鳥の道を越えて


『鳥の道を越えて』(93分)
監督:今井 友樹
上映日時:8/29(土) 13:00-
平成26年度文化庁映画賞・文化記録映画優秀賞
第88回キネマ旬報ベスト・テン文化映画部門第1位
第2回グリーンイメージ国際環境映像祭 グリーンイメージ賞
第56回科学技術映像祭内閣総理大臣賞


67年前に失われた「カスミ網猟」の世界・・・。
自然と文化の関係を問い直す、鳥と人をめぐるドキュメンタリー。
北から南へ、南から北へと季節毎にたくさんの渡り鳥が日本に飛来する。かつては、空を真っ黒に埋め尽くすほどの大群が飛び交っていた。しかし近年その光景を目にすることはない。それはなぜだろう。
映画の舞台は監督・今井友樹の出身地、岐阜県東白川村。あるとき祖父・今井照夫から、「昔、あの山の向こうに“鳥の道”があった」という話を聞かされる。さらにカスミ網猟とよぶ鳥猟によって、その鳥を捕まえ食べていたという。どうして?なぜ?どうやって?・・・祖父の語る内容が理解できない監督は、 “鳥の道”を探し求めて旅にでる。
渡り鳥の大群が渡っていた時代、村では「カスミ網猟」という鳥猟が行われていた。なぜカスミ網が昭和22年に禁猟になったのか、など、旅の過程で生まれるひとつひとつの疑問を丹念に追っていく。
失われた鳥猟と食文化の記憶を掘り起こす旅。それはわたしたちが意識しなくなった“限りある自然や他の生き物とどう向き合うか”という根源的なテーマへといざなっていく。


-- 監督プロフィール

今井 友樹(いまい ともき)
1979年岐阜県生まれ。日本映画学校卒業後、民族文化映像研究所に入所。本作で劇場公開初監督を務める。


-- 映画祭HP 作品紹介

http://hdff.jp/2015/torinomichiwokoete