震災復興はほど遠い・・・ | ヒューマンドキュメンタリー映画祭《阿倍野》のスタッフブログ

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2017年6月24日(土)〜25日(日) 阿倍野区民センター 大ホール

大阪事務局の池本です。

12月2~3日にかけて、1年半振りに釜石から石巻まで車で走りました。
国道45号線からそれて小さな漁港へ入ると、
湾岸も崩れて沈んだままひっそりしていて、
復興はほど遠く忘れ去られたような感じを受けました。

大阪では選挙カーが騒がしく走り回っていますが、
国会議員たちは現地に立ち、
現状を目の当たりにしているのだろうか・・・と、疑問を感じます。

1年9ヶ月が過ぎた現在も、ただがれきが取り除かれただけ。
震災復興を早急に進める中にこそ、
様々な問題の解決が含まれているように思います



それにしても、津波の被害はすさまじい。
陸前高田や南三陸町など、
残っている建物をみると信じられない津波の高さが実感できます。
モニュメントとして残すか、取り壊すか議論があるようですが、
何もなくなってしまえば、
まさかあの高さまで津波が押し寄せたなんて、
全く想像を絶する状況を現実的には理解できないと思います。


ところで
南三陸町では建物の基礎しか残っていない中に、
モニュメントのような白い看板があちらこちらに立てられていました。


(写真:南三陸町復興応援プロジェクト写真ライブラリーより)


車中から眺めながら「何だろう?」と不思議に思っていたのですが、
この地域に伝わる神棚飾りのための縁起物「きりこ」だと判明しました。
本来は半紙で作るそうですが、これは大きな白い鉄板でできています。


南三陸町「株式会社ヤマウチ 山内鮮魚店」店長ブログに、
それぞれの建物跡地に立てられた、
思いのこもったいろいろな
「きりこ」の写真が掲載されています。

『南三陸 福幸きりこ』にのせた様々な想い
http://yamatsuhan.blog73.fc2.com/blog-entry-358.html

南三陸町復興応援プロジェクト
http://united-earth.jp/minamisanriku/


陸前高田では、
何もなくなってしまった基礎だけの空き地に花が添えられ、
すぐ隣の水たまりでは白鳥たちが羽を休めていました。
なんだか不思議な光景でした。


日が暮れると辺り一面暗闇に覆われます。
観光でも何でも、一人でも多くの人が東北を訪れることが大切ですね。


明日16日は衆院選の投開票日。
いまだ未来を託せる政党が見つかりません。