高市早苗経済相総裁選立候補 | きつねの部屋ブログ版

高市早苗経済相総裁選立候補

 自民党の総裁選におそらく今回*最後の立候補者であろう。

 

 国土防衛、資源防衛、閣僚として靖国神社参拝も辞さずで、女性としては珍しいほどの右寄りの人である。また家族の絆を大事にすることをモットーとし、今論争中の夫婦の選択制別姓問題には反対の立場をとり、過去に自ら上げた通称での別姓での公務ができる案を推奨している。

 

 故安倍元首相に近く、派閥は異にし、無派閥であったが彼を師と仰いでいて、先般の自民党総裁選挙にも安倍首相の応援を得て立候補した。

 

 現在のところ多数の総理戦立候補者の中で自民党支持層では石破氏、小泉氏に続き3位の支持数を得ている。総理選挙は自民党現職議員票、それに一般自民党員票の合算で行われることは例年通りだが、総理への立候補者が多く自民党議員の票が割れ、いままでとは異なり一般自民党員の票が結果を左右するといわれる。現在3位にいる高市氏もけして目がなくはないということだ。

 

 ただ杞憂もある。女性総理大臣の誕生は待望ではあるが、この右寄りの姿勢がどうもわたしは好みではない。彼女はイギリスの首相であったサッチャーを尊敬しているという。

 

 彼女はバッサバッサと労働者階級の権利を斬り、自由貿易に舵をとり確かに第二次大戦後低迷していたイギリス経済を上げた功績はあるが、歪みも産み経済格差も産んだ。またフォークランドに兵を出して紛争解決の手段としている。

 

 権力を持った強い女が、戦前のような”一人一人が日本人として誇りを持ち”強い日本”を再現するような行動をとるのなら危険な人であると認識せざるを得ない。

 

 * この後上川外務大臣も総裁選に立候補した。