東京都知事選挙
東京都知事選挙に向け各候補予定者たちが立候補宣言をし始めた。本命である小池百合子現都知事が本日にも正式に立候補宣言をする、と今朝の新聞にあった。
これまでに何人もの立候補者が手を挙げ、都知事選は混迷の度をました、かというと別の意味でましている。
あまりにも立候補予定者が多く、候補者の顔であるポスター掲示板の貼付する枠が足りないのではないかと云われている。
当初40枠を都は想定していたが、現在50人を超えるのではないかという話しもでている。となればまた枠を設けなければならずで、担当者は苦労しているという。
ま、そんな些末な話しを書きたいわけではない。そうした昔でいう泡沫候補(当選が難しい人達)がこれほど多くなったのはネットでの自らの主張が解禁されたことが大きい。
なにせ言論の自由があるので、さまざまな、いや、怪しい、おかしい、変なと感じられる自己宣伝が政見放送で語られるようになったが、ネットがそれに輪をかけ、またそれをエンタメのようにアクセスする人も増えた。
先日の衆議院補欠選挙でのつばさの党のように、相手候補を追っかけたり、相手候補の演説中に選挙妨害したりする輩もでたのは、SNSでこうした自分たちの行為を発信、それをおもしろがるネット民がかなりいた事で、更にエスカレートしていった。
数十万のアクセス数も稼ぎ、その収入もつばさの党に入金された。これが今の選挙方法として確立するのか、とわたしは危惧する。
都知事選挙は国政選挙ではないのでNHKでの政権放送は無い。おそらくネット主体になるであろう。ということはつばさの党の選挙カー追跡は犯罪としても、自己演出過剰なネット配信が行われることは確実であろう。
おかしい、変だ、どうせ当選しないだろうとしても、彼らの動画を視れば彼らにお金が入るシステム。いや、別にそれは直接選挙には関わらないのだが、そのためだけに立候補するというのも違うだろう。これ国政でN党が先鞭をつけて、いまやスタンダードになりつつある手法か。
その政治団体N党では今回の都知事選挙で候補者のポスター掲示板が1万数千カ所に上るということを利用し枠一つをN党が取得。各掲示板枠をN党候補者として一人一枠を販売するといった選挙をN党の資金に替えようとする試みを発表した。現在このようなことを阻む法律はない。
結果的には有権者が判断することであるが、選挙活動のエンタメ化と稼ぐ手段となっていることを憂う。
ちなみにわたしのこのブログ、長い事やってますがわたし個人のアフリエイト広告の契約はしておりませんので、一銭もお金は入りません。