これから先の日本を憂う | きつねの部屋ブログ版

これから先の日本を憂う

 みなさんご存じのように現在いわゆる赤道より南側の地域、グローバルサウスの経済発展が注目を浴びている。

 

 特にインドの経済発展は著しく、2050年のGDPの予測では中国の次にインドが来るといわれている。米国は3位、日本はインドネシア、ブラジル、ロシア、メキシコの次8位にさがり、2070年にはベスト10から落ちるとされる。

 

 現在でもその兆候はでている。産業国日本といわれていたのは80年代までで、リソースとしての人口が減り、現在は老人といわれる層が一番上に来ていてあと20年もすれば団塊ジュニア層が一番上(老年世代)になる。

 

 そしてその団塊ジュニア世代がいなくなるともう人口は減っていく一方になり生産力も、購買力も弱くなりインドなどグローバルサウスなどの人口が多い国が上位となり、おそらくインドは中国をも抜くであろうという予測がされている。

 

 少なくとも人口に対する個人生産力はインドが中国を抜くことは確かだ。

 

 90年代から以降失われた30年といわれた経済状況の日本。だがこれから上昇するリソースはない。

 

 戦後の経済成長がなぜ成功したかは、子どもがたくさん生まれたからである(団塊の世代)。60年代からの高度経済成長は子どもたちの成長と重なり、消費が増えたからでもある。

 

 そしてその子どもたち団塊ジュニアは既に現役の末期、しかも親世代よりも人数は少ない。

 

 現在の日本の出生率では先細りの経済になることは確かで、もう第二次経済成長は見込めないことははっきりしてきた。中国もそうだが以前のようにイケイケドンドンは既に終わり、緩やかな成長に変わりつつある。とはいえ人口はけして少なくはないのでGDP上位には残るだろう。そこで若年層が多いインドが今より成長し一位になると予想される。但し製造業がもっと増えることが必要だが。

 

 地球温暖化が止められるかという問題はどこかの国の経済が好調な限りは無理であろう。経済発展のためには化石燃料がどうしても必要だからだ。

 

 また身の回りにある石油由来の製品の淘汰はできないことも温暖化が止められない一因とされている。とにかくなんにでも加工できる石油由来の製品は大量に作れるからだ。身の回りに石油由来の製品がない家庭はない。

 

 食物は別にしても服など、生活用品の中になにがしかに、加工がしやすく大量に生産できる石油由来製品が占めている。金属、木材からプラスチック製品への流れを止めるのは至難の業。

 

 わたしらの世代が去り、段階ジュニア世代が去れば日本が過去にGDP二位という称号をうけたことは歴史になってしまう。国土が狭くなんとかやってきたが日本の成長はもう見込めず、経済弱小国になるのは悲しいが現実となろう。

 

 そこでも生き残る知恵は今の若い人達に委ねるしかない。がんばれ若者たち。