黙ってられない花咲舞 | きつねの部屋ブログ版

黙ってられない花咲舞

 第2シリーズ迄作られ放送された『花咲舞が黙っていない』であるが、杏が降板し、再放送はないかとおもわれていたが、今田美桜が主演して復活した。

 

 たしか前回も感想を書いたと思うが、こお今田と杏との差を考えてみたい。目につくのは背の高さ。モデルである杏の背の高さ、それだけで迫力のある舞が成立した。

 

 その彼女が正義に燃え「お言葉ですが…」と決め台詞をいい実にまっとうな説明をするところは「水戸黄門」の「この印籠が目に入らぬか」と同じ効果をもった。

 

 止め役の上川隆也のコンビもよかった。今回の止め役は山本耕史。

 

 相手がタジタジとするところがこの番組の魅力でさすがに相手(支店長)はハハァとはいかないが、不祥事の責任を取らされて左遷などの処置になる。

 

 今回も前シリーズのパターンを引き継ぎ今田美桜が不正をただす。が結構がんばっているのだがいかんせん背の高さが杏とは違い過ぎ怒っても迫力が子犬がキャンキャンいっているようでイマイチ相手も芯から参りました、とは見えない。

 

 今田の武器はあの目を向くこと。目をむくと黒目の輪郭に白目が見えるほどでそれは迫力はあるのだが、相手の支店長から見えればそれほど脅威を感じるほどの迫力はない。本店の監査役である臨店班とはいえ背の低い女子社員が何をいっているんだ、という感触しかえられない。

 

 テレビ画像で迫力をだすには今田のアップしかないのでしかたないが。

 

 杏は相手の男性支店長と同じかそれ以上の身長で「おことばですが」をいい支店長と対峙できる迫力があった。

 

 熊と子犬の違いを感じる。が、けして嫌いではない、今田の一生懸命さが伝わるからで、健気でもある。ただ正義感だけが突出しているようにも見え、パターン化された花咲舞を演じているようにも見えなくもない。決まり台詞の「おことばですが」もいいたくて仕方ないようだ。

 

 前回シリーズに臨店部対支店との争いに絡み、臨店を邪魔だとする本社のお偉いさんである常務執行役であった生瀬勝久が登場していた。今回は要潤が同様の役で経営企画部長になりラスボス役になった。その直属部下に菊地凛子が登場していて、彼女の動きが本来臨店班には権限のない本店上層部への何がしかの影響を与える役だ。さすが表情一つ一つが俳優であると感じる。

 

 今田美桜よくやっているのだが、前作での実家の居酒屋でのシーンで大杉漣の父親との会話で娘杏が心を静めていた前作とは異なり、今回は父親ではなく叔父(川上孝也)ということもあってか同じ目線で相対、常時怒っているように見え余裕がないのが惜しい。