日本人の選択 | きつねの部屋ブログ版

日本人の選択

  自民党のパーティ券問題から派生した国会議員の資金疑惑。次々と自民党議員が辞職し、昨日4月28日に日本の3箇所で衆参議員3人の補選が行われた。

 

 結果は自民党の惨敗で一つの選挙区も獲得できなかった。オマケに当選した3候補は全て立憲民主党の元や前議員。

 

 東京都の江東区を含む15区では前議員が前区長選で違反となる有料ネット広告や区議会議員を買収して選挙戦を主導し、これが発覚、検察に逮捕された。そこで自民党が候補をだしても勝てないとして、自民党からは候補を出さず、不戦敗に決した。

 

 が、とにかく1席でも自民党が議席を獲得したいと島根と長崎に候補者を立てた。しかしそれも負け、岸田政権の不人気ぶりを晒けだした。

 

 特に島根県は保守王国といわれ1996年以降衆議院が小選挙区制となってから前選挙まで他政党の当選を許さずできたが、今回立民に初めて議席を渡す結果となり、政治不信がここまできたのかと国民に認知される。

 

 で、東京15区で補欠選挙と公表された際、真っ先に手を挙げたのが小池都知事が作ったとされる「ファーストの会」が五体不満足の車いす作家として有名な乙武洋匡氏を擁立。

 

 この15区、当初名のある乙武氏は有力視されていたものの、次々と立候補者が現れ乱立状態となって9人中5位に転落。彼のスキャンダルも影響したものとみられる。

 

 といっても小池都知事には特に政治的な影響はなく、いまだ国政復帰がいわれ都知事3期めの立候補かそれとも衆議員選挙にでるかが注目されている。

 

 で注目されるのが次の解散総選挙。来年必ずあると予想され、岸田首相が何時解散を宣言するか、今後の政局がからんでくる。わたしの予想では解散総選挙となった場合でも自民が辛勝するであろうこと。

 

 今回の補欠選挙では自民には入れたくないがではその他の政党かと有権者がいわれても、下から外していった結果立民か、という消極的な選択になっただけと観ている。

 

 旧民主党政権へのアレルギーが残っている世代が有権者の中には多く、またぞろ改革の名で浮かれて自民のやったことを全て悪だとひっくり返し、結果ニッチモサッチモいかず、安倍政権を誕生させてしまったことは忘れていない。

 

 もし立民の目があるとすれば、若い世代の有権者にアピールすること。しかし選挙に関心は無く自分が日本で生き抜けているかしか考えない世代である彼らに、国政選挙そのものは関心事ではない。

 

 で、しぶしぶ自民に投票する老人世代に票数が多くなる、とわたしは予想する。

 

 ついでに関西地方で優勢を誇る維新の会は今回の補欠選挙で東京15区へ候補者をだしたが、落選。野党第一党を目指すと豪語し、東京15区で候補者を擁立、結果は無所属候補にも負け3位。

 

 自民と同様自由主義を掲げる立ち位置がいまだ国政では理解が進まず、また現在進行している維新の首長が仕切る大阪万博の工事遅滞やIR建設もあって、国民全体には不信感をもたれている。

 

 弱体化した自民党政権、しかし他の政党も頼りにならず、いったいどこを選んだらいいのか、日本国民は悩んでいる。