人手不足はこれから深刻になる | きつねの部屋ブログ版

人手不足はこれから深刻になる

 千葉県の銚子学園、この数年定員割れがつづいていて学校法人加計学園の経営の千葉科学大学が危ぶまれている。

 

 加計学園といえば安倍総理が存命中友人の加計学園理事長に便宜を図り、愛媛県に獣医学部の新設を許したとかの問題が起きたあの加計学園である。

 

 特に上の問題とは直接かかわりはない。とはいえ銚子市が誘致して作られた学校ではあるがここ数年入学者が少なく経営危機に陥り、銚子市に私立ではなく公立学校として経営を任せたいと加計学園側は要望している。

 

 銚子市としては大学は欲しいが、かといって経営、つまり財政上の理由で学校経営をする余裕はないとして現在この問題に取り組んでいる。

 

 要はこれから人口減が進んでいくことがこうした問題の最大原因。

 

 それは流通の世界も同様で工場、あるいは一次産品を運ぶにはトラックといういままでの常識は通用しなくなっている。

 

 戦後の経済成長により高速道路に限らず道路が整備されトラックが運輸の柱となってきた。特に大型トラックは鉄道とは異なり小品の大量輸送を可能にし、運輸ステイションに運べばあとは中型トラックが街中まで運んでくれるシステムが整ってきた。

 

 ところが2024年問題で大型トラックに限らず輸送を主にする事業者のトラックの稼働時間制限が始まり、残業、早朝出勤など過重労働が事故などを起こす原因とされ、決められた時間しか稼働できないよう時間制限がかかってきた。

 

 それもこれも労働人口が減って来たことでおきてきた問題である。

   

 といって人口は急に増えることはない。ばかりか日本の人口は減り続ける。特に厳しいのは一次産品である農業と漁業。従事者、後継者がすくなくなりその収穫の輸送にも便数が減り、それは二次産業品も同様だ。

 

 細かな配達もを構築してきた小品輸送にも大きな影響がでる。

 

 つまりこれは人と人を直接繋ぐ第三次産業すなわちサービス産業もたちいかなくなるということである。生産、消費の間にあるものも人手不足。

 

 先の大学の問題はそうした人口減少の表れの一つに過ぎない。学校の定員割れは即ち人口減少の表れでもある。これからも増えることはない。