100分de名著 | きつねの部屋ブログ版

100分de名著

 わたしはそこそこ本好きである。ずっと以前からEテレで放送している『100分de名著』を視聴していて、司会を行っている伊集院光、そしてNHK安倍みち子アナと、そして4週を1冊としてまとめた本のエッセンスを、くだけて解説してくれる解説者とのやり取りを面白く感じている。

 

 対象となるのは、難解本といわれるような例えば小説でいえばロシア文学や、東西の古典文学、哲学書、儒学、批評書、歴史書などなど、とっつきにくく、とっついても読み切れない本の数々である。その重要な部分を俳優が朗読し、その部分と本の隠れテーマや作者の意図を解りやすくしてくれる番組、という所に惹かれた。

 

 それと解説者の解説に質問し、その答えを自らなりに解釈し、応答する伊集院の姿勢もこの番組を好きになった理由である。

 

 もう一つあってわたしは、現在のアシスタントアナである安倍みち子さんの以前、担当していたアナウンサーの一人であった、島津友里子アナがNHKに入局仕立ての頃、放送していた帯番組のファンということもある。

 

 彼女はその後テレビ各局がBS波を流す時、「NHKデジ大使」として選ばれ、民放各局の同大使に選ばれた女子アナ達と供に、それぞれの局でキャンペーンを行っている。

 

 ちなみに島津元アナは、この番組の医療関係本に触発され、NHKを退職。現在医師免許獲得を目指し、医大に入り直し、医師免許獲得を目指している。

 

 それはともかく、改めてタレントである伊集院光の博識さと、受けとった解説に対しての自らの意見を述べる姿に、お笑いタレントとの認識のあった彼を見直している。

 

 この『100分da名著』に取り上げられた書籍は、本屋さんのお薦めコーナに並ぶこともあるくらい、昨今の活字離れをくい止めるためにも、けっこう強力な”武器”となっているようだ。

 

 電子画像機器が発達した現在、これからこうした活字文化を維持するためにも『100分da名著』の放送は長くつづけて欲しい。