小芝風花・玉木宏 | きつねの部屋ブログ版

小芝風花・玉木宏

 まずドラマで快進撃を続け、昨年からドラマの主演、ヒロイン役が途切れることがなかった売れっ子女優小芝風花。本ブログでも何回か取り上げた。しかしその快進撃も躓いた感がでてきたのでは。

 

 それは現在放送中のフジテレビ版『大奥』である。NHK版の男女逆転して描かれ好評のうちに終わった『大奥』。が、『大奥』を過去にシリーズとして何度も放送してきたフジテレビが小芝風花を主役としてのアピール。

 

 しかしながら売れっ子の小芝風花を全面にだして”本家大奥”の意地を通せたのであろうが、あまり好評の話しは聞かない。NHKの男女逆転版「大奥」は、過去TBSでも放送されている。主演は徳川家光役に多部未華子であった。

 

 それはともかくも主演が途切れることなく様々な役を演じてきた小芝風花も息が切れたかな、と思させるドラマであることは確か。彼女の持ち味はフットワーク。小柄ながらその足回りの良さが信条ではないかとわたしは思っている。

 

 こうした時代劇でも受ける役とそうでない役とはあるようだ。『大奥』の前にNHK

新BSで放送されていた『商い世傳・金と銀』では大阪近郊の農家出の娘が、中堅反物屋へおなごし(下働き)として奉公し、後に商才を認められその家の商才のない遊び人の長男、次に彼が事故で無くなると商才ある次男と再び結婚、そして彼が商いで失敗し小芝に後を託し江戸にいってしまう。

 

 そして好きな本を書きたいと家をでていて小芝とは彼女がおなごしの頃から互いに思いあっていた末弟が小芝やお家さん(兄弟たちの祖母)から懇願され家に戻り、彼と添い遂げ、店を大きく商売繁盛させる役。

 

 こうした苦労などの経過がある役では彼女の小柄な体が役に立つ。しかしながら最初から将軍の大奥の主のような役は彼女の柄に合わないようにわたしは思う。現代劇ならともかく時代劇のような階層がはっきりしているドラマでは、姫様役ならともかく最初から内々の権力を争うような役柄は似合わない。

 

 とにかく使い勝手がよすぎ、忙しすぎ。たたしは彼女を見ていてかわいそうな気がしている。擦り切れ無ければいいのだが。オスカーも彼女に仕事を押し付けるな、そのうち過労で倒れるぞ。

 

 さて次に玉木宏。この人のドラマではなくドキュメンタリーとナレーションを最近ながらいいな、と思って観ている。まず声。NHKのドキュメンタりーシリーズ『アメリカ・欲望の20世紀』のナレーションを担当、声質と抑制の効いたしゃべりが、現在主演のドラマ『ジャンヌの裁き』で演じている彼よりも、魅力的に感じさせる。

 

 南米の鉄道を自らレポーターとなって旅しているこれもNHKのドキュメンタリーであるが、姿もカッコイイし、ナレーションも自ら勤め、改めて俳優としてではなく、いやドキュメンタリーであっても演じている俳優そのものなのだろうが、知的な風貌、それに加え黒のシャツとパンツはおそろしく似合っていた。絵になるリポーター玉木宏。