ブラタモリが終了 | きつねの部屋ブログ版

ブラタモリが終了

 今朝のネットニュースでは本年度(23年度4月まで)で「ブラタモリ」が終了するとの発表がNHKからあった。

 

 2008年のパイロット版から始まりすぐにレギュラー化、タモリと久保田祐佳アナのコンビで始まり、一旦終了するも再びパイロット版の首藤奈知子アナ、そして再度レギュラー番組となりその1回目のアシスタントは桑子真帆アナ、2回目は近江友里恵アナ、林田理沙アナ、浅野里香アナ、そして現在の野口葵衣アナと続いてきた。

 

 シリーズ再放送まで間4年の空白期間があったが述べ12年の長きに亘り放送されてきてその最初から欠かさず視聴しているわたしにとって、この番組が終了と聞くと非常に寂しい思いがしている。

 

 この番組が始まるまでタモリという人は変な芸人でといって、彼のもつエンターティナーとしての才能は日テレで放送していたバラエティ『今夜は最高』で知り、司会もいける人との認識はあった。

 

 この『ブラタモリ』のパイロット版で表参道のいわゆるキャットストリートから始まった回を偶然見て、これはおもしろいと番組に期待を寄せた。視聴者の反応もよかったようでレギュラー化が始まる。

 

 当時タモリは昼の生バラエティ番組『笑っていいとも』があり、『ブラタモリ』は午後の収録か、おそらく土日しかできず、冬季の収録が夕方になる場合もあってそれはそれなりに楽しんでいた。

 

 この久保田祐佳アナとの共演があって、今までの視聴に繋がっている。地形、地質、歴史、タモリのそれらの知識があってこそのこの番組、終了は何時かはくるかと思ってはいたが、発表されると「来たか」との想いになり、それもまた仕方ないなと納得するしかない。

 

 番組は日本中を駆け回り、そしてフランス、イタリアまで翔んでいきました。もう紹介するところはなく、というところも番組終了のきっかけになったのでしょう

 

 生(しょう)したものは滅する、これ常なり。

 

 タモリもおそらく古稀を迎えているのだろうし、最近の体の動きを視ていると往年のような具合ではない。最後のパートナーが野口葵衣アナというのもなぜか納得できる気がする。

 

 物凄く真剣だった東京周辺担当の久保田アナ。4年間のブランクから首藤アナの笑顔で始まった南禅寺編パイロット版。レギュラー化第2回目からストロング桑子アナの長崎、カワイイ近江アナは京都編を何回か担当、ちょっと番組についていけない気味だった林田アナの比叡山での決意、法隆寺から始まりコロナ禍に巻き込まれるもとにかく明るい浅田アナ、そして不思議チャンぽい野口アナ。彼女らアシスタントアナたちとタモリとの会話も楽しみででした。

 

 そしてタモリが質問に答えると、「正解です」と驚き、悔しそうな先生方。

 

 暗渠、断層,隆起、扇状地、鉄道、火山、石灰岩、御影石、火成岩、変成岩、銀、金、マグマ、プレート、開発、川の流路、災害、古墳、坂道、川、城、城下町、寺院、神社、文化と歴史。こうしたワードがたくさん出てきた『ブラタモリ』。

 

 バラエティ番組ではあったのでしょうが、日本という国の成り立ちを歴史という人類史だけでなくむしろ景観、そして文化が芽生えた日本列島。それがどうしてできたのか、という幅広い観点で紹介してくれた”歴史・科学”番組であったという意味でも興味深い番組でした。

 

 残り3回か4回、心して番組を観させていただきます。