今年はいろいろありました | きつねの部屋ブログ版

今年はいろいろありました

 まず第一は「ジャニーズ事務所の解散」ですね。70年代からおよそ半世紀、芸能界の男の子スター枠をほぼ席巻してきたジャニーズ事務所。その裏側がバレて大騒ぎになり、結果解散とあいなった。

 

 仮にジャニー喜多川と妹のメリー喜多川が生きていればこうした事件発覚は阻止できたろうが、人間の寿命はあるものでとうとう芸能界大逆転劇。テレビ業界他エンタメ関係、これにより以上の情報発信を押さえていたマスコミ関係にも世間にもその実態が知られた。

 

 旧ジャニーズは異常な集団であることで、芸能界というよりジャニーズをこれまで擁護していたテレビ音楽番組、ドラマに多大な大津波を被せた。といって旧ジャニーズに力がなくなったからといって、芸能界は”正しい”競争社会になるのでしょうか。

 

 しかしいいこともあった。これまで少年たちの性被害は表ざたになることは稀であったが、最近は年上の男性たち(一部女性も)の少年に対する性被害も明るみに出ることも多く、以前からある少年少女子や職場での女性へのセクシャルハラスメントの被害が明るみにでることで、報道に性加害という言葉を見ない日はなく、被害者たちが声をあげる潮目になったような気がする。

 

 特に小中学校、高校での男子教師、少ないが女子教師によるものなど、その報道数は前年までに比べると多く感じる。

 

 次に順番は逆になったのだが、「ビックモーター問題」。といってわたしは先年バイク免許を残し、クルマの免許を返上。現役時代は仕事で時たまクルマに乗る程度で、自家用車は持たない主義。

 

 なのでクルマにはそれほど興味がなく過ごしてきた。どうやらビックモーターは中古市場ではつと有名な会社だそうで売上高、店舗数は日本一とかいわれているらしく、それが崩壊の危機に見舞われている、いや崩壊したな。

 

 創業社長の経営理念はとにかく儲けろ、儲けろであったらしく顧客主義とは相反する自社主義。不正であろうが、顧客よりも損害保険会社との取引を大事にし、社長退任記者会見でも大顧客である開口一番損害会社に「迷惑をかけた」と謝罪するなど、迷惑をかけられたのは顧客という意識は希薄。

 

 また副社長以下幹部は一台でも多くの中古車を売るため、自社駐車場前の道路を走るクルマから販売するクルマが見えるよう、そして売れるように歩道にある”邪魔な街路樹”を清掃という名で枯らし撤去。公共物という意識はあったのだろうか、あればやらないか。

 

 それでも経営権を幹部に譲り全株を保持した社長、息子の副社長は法律的にはお咎めなし。いいのだろうかこんなことで。

 

 国会、大きな政争はなかったが年末になり自民党の安倍派、二階派のパーティ券裏金問題が発覚し、続々と阿部派幹部が検察の聴取をうける事態に発展。いかに安倍元首相の陰の力が大きかったかがわかる。彼がいまだ現役の国会議員であればその力をもって、パーティ券購入を利用した裏金疑惑など公にはならずに済んだであろう。

 

 奇しくも元首相が殺害されて検察などへの圧力が無くなり、報道によって政界、世間に知られ安倍派はガタガタに。元首相たちがいることで保っていた往年の力を失ったがために、こうした事態が隠しようもなくなった、とわたしはみる。

 

 では自民党の派閥は解消できるか、それはまぁ無理であろう。どんな集団でも派はできる。人間集まれば好き、嫌いの感情は捨てられず、また権力とまではいわないが、自分の身を引き上げるため、出世欲のためには将来あるグループに身を寄せるものだからだ。集団、アルアルである。首相になるのでも派閥の力関係が肝だからだし。

 

 さて、この決着はどうつくのか。結局鼠一匹をとっただけ、に終わらないでほしいが。

 

 今年はある意味激動の一年だったような気がする。日本では大地震、津波こそなかったが、地球温暖化の影響で長い夏、秋が無くすぐ冬になる。それも気温は安定せず温かい日があったり寒かったりしてまともではない。この数年いわれる線状降水帯という気象の言葉が一般的になってきて、おそらく来年以降もこの言葉が使われるであろう。

 

 この温暖化の原因は化石燃料を燃やし、大気中に二酸化炭素を人間が儲けに目がくらみまき散らした結果だ。この大気汚染は20世紀が始まった頃から云われていたことで、今更ではない。実は企業だけでなくわたしたちも、より良い生活を追求するために加担している。

 

 人間は経済を優先にするために目をつぶってきた。そのツケがきた、ということなのだ。上記に記した3件の話しも全て人間の性癖(人間が持つ根本的な性格・サガのこと)で、すべて歴史上にあること。ということは人間が地球に居る限りこれからもあるのであろう。

 

 ウクライナでの戦争継続、イスラエルのガザ殲滅作戦。これらもきっかけはともかく人間の、特に男の性癖といえ、戦いによって目的を達しようとするこれまた有史以前からある行為だ。

 

 バカな人間ども。しかし箱の蓋を開けた最後に残ったのが愛であれば…、どうなんだろう。人間が世にでて20万年とかいわれているが、あと20万年地球で暮らしていけるのだろうか、相当に疑問である。

 

 ということでみなさん良いお正月をお迎えください。来年は皆さまにとって今年よりも良い年になりますようにねがっています。

 

   今年はこれにて終了です。