おじゃる丸、なぜウケル | きつねの部屋ブログ版

おじゃる丸、なぜウケル

 みなさんは、NHKEテレで「忍たま乱太郎」に続く長寿アニメ「おじゃる丸」をご存じでしょう。以前このブログに何回か書きました。今回はサブキャラのなかで時々登場するビンチャンに関連して、おじゃる丸についてお話しします。

 

 おじゃる丸が住む、正確にいうとカズマの家に居候をしている月光町タワーマンション。その近く、なのかは定かでない満願神社。アニメですから距離感は無用なのです。

 

 とにかく度々舞台となるのが満願神社。そこの社(やしろ)を護るのがニコボウ、オコボウの二匹の狛犬ツインズ。石でできているのではあるが、漫画ゆえ時々お賽銭集めのために生き物に戻り、エピソードを提供してくれる。

 

 彼らはぼろっちい満願神社を建て直そうと日々月光町の商店街その他をあるきまわるが、ちっともお賽銭があつまらないのがこのアニメの決まり事。

 

 さて、その寂れた満願神社がなおいっそう寂れる原因は、貧乏神のビンチャンがこの神社の寂れぐあいが気に入り、住みついたからだ。狛犬ツィンズの内、弟のニコ坊はどちらかというとかわいいビンチャン神さんに同情的だが、兄のオコ坊はこれ以上神社がボロボロになるから追い出したくてしょうがない。

 

 それはビンチャンのパワーが物凄く、彼?に触られると誰でもがヤル気を吸い取られれてしまうからだ。この被害に遭ったのはレギュラーキャラ全員。ただ人間キャラには見えず、ビンチャンが見えるのはおじゃる丸が会長を務める「ちっちゃいものクラブ」の面々のみ。

 

 そんな恐れらているビンチャンだが、なんと月光町の人たちの中で人気のキャラ人形になり、バッグやカバンを始め腰につけたり頭につけたり。

 

 それをおじゃる丸とデンボが不思議がり正体を調べる…、というエピソードが。これ過去にも複数回放送されてはいる。こうしたストーリー性はなく4コマ漫画のようにキャラが変わらず、時折時空を超え未来や過去、またおじゃる丸が被っている烏帽子の中の不思議な世界の話しになる。こうしたストーリー構成がまた「おじゃる丸」を観るたのしみである。

 

 それぞれのキャラの個性にあったお話しはキャラ自体が安定しているからできる。何年も放送できるのも新作と旧作を織り交ぜてもキャラの関係性の設定がかわらず、どのようなストーリーにしても問題がないからだ。キャラたちは年をとらない。声優さんたちも亡くならない限り、わたしは安心して視聴できる、ということでもある。