上陽賦のこれから | きつねの部屋ブログ版

上陽賦のこれから

p> 中国大型時代劇『上陽賦~運命の女王』。最終回は43話、現在まで放送されたのは31話である。

 

 いよいよラストに近づき王ケン(アブ)(演・チャン・ツィイー)とヨショウ王との二人の運命はいったいどうなるのか、毎度ながら気になる。最終回は43話、現在まで放送されたのは31話である。

 

 先の皇帝に対する第二王子の反乱から王ケンの夫ショウキ大王は反乱を鎮めたことから新皇帝(馬シリュウ)から信認され、丞相(首相にあたる)よりも格上の側近として政治向きのことなどを皇帝から任せられる。

 

 現在のお話しは皇后(謝エンジョ)には待望の男の子が生まれ皇帝(馬シリュウ)も大喜び。しかしこの子泣いてばかりで皇后はまいっていた。

 

 王ケン(アブ)はそんな夫と仲睦まじく過ごす。そんなある日北辺の豪族ガランシンがヨショウ大王を狙い都まで来る。

 

 表向きは親善訪問ということだが、都でヨショウ大王打倒の策を彼を敵視する者たちと密かに連絡をとりあい、王ケンの従妹を嫁として一旦は故国へ戻る。

 

 そして王ケンを忘れられない先帝の第三王子馬シタンは閑職に追いやられるも、彼女を奪還するために動いている。

 

 皇帝の宮殿でも皇后の謝エンジョも二人とも子供の頃は仲が良かった。しかし大人になると王ケンに父に追い落とされた自分の父のこともあって、今では王ケンをライバルとみなしていて彼女を葬る策を常に練っている。

 

 また皇太后は王ケンの叔母にあたるが、子供のころから可愛いがっていた王ケン、そしてその夫であるヨショウ王が政治力を付けてきたのに恐れを感じ、ヨショウ王と王ケン二人を亡き者にしようと画策を始めた。

 

 その罠は先週の放送の最後にヨショウ王にかけられた。 

 

 つまり王ケンとヨショウ王は周りは敵ばかり、だが二人の愛情はますます深まり絆は太くなっていく。

 

 だいたい中国、韓国の皇室、王室ものはこうした陰謀が渦巻くものが多い。その中でもこの『上陽賦』の出来は俳優たちの演技も、セットも野外ロケも人物造形も格段によく、単に陰謀ものでは終わらず話が複雑に絡みそれぞれの登場人物の動きや心の内が良くわかる良作である。

 

 豪華なセットや衣装、宮廷内セットなど日本のドラマには敵わないほどお金もかけていて演出もよい。

 

 さすが繁栄する中国経済と重層的な歴史をもつ古代中国のコラボ作品である。

 

 そこで朗報。いままでこの『上陽賦』を観ていなかった視聴者に第1回から第32回までの集中放送が行われる。BSプレにアムで4月3日深夜(2日0時20分~)で放送予定。

 

 いままで『上陽賦』を観ていなかった方、是非ご覧ください。特に最初の回のチャン・ツィイーの若い姿、はしゃぐ姿、そして運命のヨショウ王殿との逢いや北辺の地の美しい景色、王妃として闘いの先頭にたつ凛々しい姿など、見所たっぷりです。