中国時代劇ドラマ楚喬伝 | きつねの部屋ブログ版

中国時代劇ドラマ楚喬伝

 まずはこの写真を見て欲しい。

 

    

 

 誰かに似ていないだろうか、お気づきの方はお年寄り、失礼、わたしも同様な年齢なのでお許しを。

 

 そう、若い頃の斉藤由貴に似ている。しかしそれよりも少し愁いを帯び、かつ戦闘的にみえないだろうか。

 

 以前にブログに書いたが、今中国ドラマを2作観ていて、『上陽賦』とは別番組の『楚喬伝』のヒロインが写真の人物。

 

 名前はチャオ・リーインという女優さんだ。このドラマではアップも多用され、その時に誰かに似ているなぁとおもい、そう、若いころの斉藤由貴だ、とおもいあたった。

 

 いや別に斉藤由貴の話しをしようとしたのではない。このドラマが同じ中国ドラマといっても『上陽賦』とは方向性が違うということをいいたかった。

 

 これは550年ごろ中国にあった魏(西魏)を舞台にしたドラマで、属州として燕北の世子、そして宮廷を護る宇氏の若き当主、また楚喬という名のヒロインとの三つ巴の恋と闘いを描いたもの。

 

 そのヒロインで主演をしているのがチャオ・リーインである。

 

 当然のことながら彼女の登場シーンは多く、大半はアクションである。とにかく強い。どんな状況であろうとも体の動きはキレキレ、絶対に敵の矢も当たらなければ剣も除け、攻勢にでる。

 

 たまに負傷することもあるが、脅威の回復力をもつ。

 

 ときには屋根まで飛びあがり、飛び降り獅子奮迅の活躍とはこのことか、というくらいアクション量が多く、このようなお顔でよくまぁこの役を、というくらい役柄とお顔がいい意味でのミスマッチ。

 

 でも主役級の男女が美男美女はアジアドラマのお約束。

 

 楚喬は元は親友同士だった公子二人に恋慕されている。一人は魏の都長安に燕の国から人質にだされた世子(世継ぎ)燕洵。もう一人は魏で首都長安を護る家の若き当主である宇文明。

 

 子供の頃の二人は親友同士、だが成長して立場の違いで現在は対立中。

 

 燕洵、彼の父親は魏の皇帝に忠誠を尽くしていた、だが反乱を起こしたという罪で燕洵がいる魏の目の前で両親共刑により命を落とされ、燕一族は彼を除いて全て誅殺される。

 

 反乱は皇帝側が仕掛けた冤罪である。

 

 燕洵は牢に入れられるも皇帝の恩赦に寄り、その後長安に家を与えられ3年もの間軟禁される。しかも彼を個人的に憎み邪魔者とする一派に常に狙われ、死客を何度も送られる。

 

 その度に彼と一緒に戦うのが彼の奴婢である阿楚こと楚喬であって、毎度の放送で彼女のアクションが観られる、という番組になっている。

 

 剣術、弓術、拳闘、騎馬術などに優れ、時には空を飛ぶというスーパーウーマン。しかも美貌ときていてそれはヒロインというよりはヒーローだ。

 

 現在はその技を皇帝に認められ、長安城を護る部隊の弓術指南役をしている。つまりは宇文明の部下という立場。

 

 奴婢という立場での活躍だが、その奴婢になったのが燕洵と出逢う前に宇文明に拾われてから。彼女はそこで文明から武術を教え込まれた。その時の名は星児。

 

 宇文明もかつては自分の奴婢であった楚喬が燕洵を慕っていることを知っている。彼と離れろと忠告しても離れない楚喬を、だが許し奴婢から正式に外した。

 

 彼女には本人は知らないのだが出生の秘密があるらしく、というのもこのドラマを半分過ぎたころから観たので彼女の生い立ちについては詳しくは解らないが、彼女の過去を知るそれらしい人物も登場していて、楚喬は子どもの頃に何かの衝撃を受け、記憶喪失になったらしい。

 

 もしかすると良家の子女の可能性もある。

 

 それはともかく、現在の話しとしては彼女が慕う燕洵、そして今は敵となった宇文明と対立しながら魏の皇帝への恨みをもつ燕洵を燕北へ逃れさせる手立てをつける最中だ。

 

 男性二人もヒロインに劣らずスーパーアクションを披露する。

 

 ただ、宮廷の場面や皇帝は『上陽賦』で描かれるほど荘厳な雰囲気もなく皇帝にも威厳は感じられない。あの皇帝が被る冠もしていない素顔での登場も多い。

 

 そう、皇帝の溺愛する公主(称号、皇帝の娘との意味)は子どものころから燕洵が好きで、現在放送中の回では彼と結婚の約束をしたところ。だが、燕洵はこれを自分が逃亡するために利用しようとする。

 

 なぜならばそれだけ一族をほろぼした皇帝が憎いのと、思いは阿楚にあるからだ。

 

 注:名前の前に阿を付けるのは日本でいう「ちゃん」といった親しみを表すのではないかな。

 

 ま、とにかくもう少しこのお話は続くようで、放送日を楽しみにしている。

 

 BS12で月、火午午後4時から6時まで、2話づつの連続放送。途中マイナーな商品のCMがたくさん入るのでCMを飛ばせる録画での視聴がよろしいかと。