男と女 | きつねの部屋ブログ版

男と女

 事の始まりは昭和54年(1968年)のことだった。


 ある東京の大学へ通う同学年の徹(とおる)、元基、あづさ、けいこ。

 

 学部はそれぞれ違っていたのだが、彼らは仲が良くよく全員であっちこっちと遊びにいったこともある。

 

 そんな中、男女のこと、恋愛が始まった。そしてその30年近くたつてからそれがもとで大騒ぎになる。

 

 徹とあづさは、卒業前に学生結婚をする。というのもあづさのお腹のなかにすでに徹の子供ができていたからだ。

 

 が、実はあづさはグループの中のもう一人の男性、元基が好きで、彼もあづさのことを想っていた。

 

 残されたけいこは、独身のまま卒業するが、元気と付き合うことを徹、あづさに話していた。

 

 そしてあづさは獣医病院を徹の実家である東京で開業することになった。

 

 すぐ娘ののぞみが生まれる。しかし、その出産直後、なんと徹は家を出てけいこと駆け落ちをし、けいこも妊娠、男の子を出産し結局彼らは別れ、男の子はまだ赤ん坊のまま徹の実家に引き取られ、あづさと徹の母に育てられる。

 

 つまりあづさはいきなり実子と養子である二人の母親になってしまった。

 

 そして時は立ち、長女のぞみは現在司法修習生としてあづさの実家のある福島で研修中。あづさの実家で寝食をしている。

 

 徹は20年間あっち、こっちと転々としながらいたが、母に見つかり正式にあづさと離婚して東京で一人暮らしを始めた。

 

 長男の辰也は姉の婚約者の両親が訪ねてきた時、話しの中で偶然自分があづさの本当の子ではないと知り、一時は動揺するがそれを受け入れる。

 

 ただ、彼がアルバイト先で事件に巻き込まれ、容疑者とされて警察に収監され、あづさは今は弁護士事務所を開業している元気に30年近く振りに逢い、息子を助けるよう依頼、無事辰也は釈放される。

 

 そんなこともあってのぞみは弁護士を志望した。

 

 さて辰也だが、あづさとは別に自分を産んだ母が別にいることを知って以来、一度顔を見たいとおもい、福島にいることを徹から聞き、のぞみに住所と勤め先を調べてもらった。

 

 一度きりと決めていたのに、つい何回もけいこと逢うこととなり東京と福島を往復、福島でアルバイトまでしてしまう。けいこも自分の家庭をもちながらも、辰也と逢うことをたのしみにしていた。もちろん現在の夫、娘達には内緒で。

 

 それが発覚、他人との子を産んだと今の夫である武は知っていたが、父親は検事(弁護士になる前は元気は検事だった)とおもっていたのに、他所の男かと嘘をついていた妻に怒りをぶつける。

 

 そこで4人の元大学生たちと、そしてのぞみ、辰也、武、そしてあづさの母や妹、その夫などこの件の関係者全員があづさの実家である福島の家に集合し、愛憎こもごもの論戦をすることになった。

 

 というのが現在再放送中の朝の連続テレビ小説『ひまわり』の最新放送回だ。

 

 このドラマを当時観ていたわたしも、そうだったっけくらいでしかおもだせなかったが、こんな修羅場シーンがあったとは、ちょっと驚いている。 

 

 ただし、このブログ記事の前半部分はドラマ化されていないので、わたしの想像がいくらか入っていることをお断りしておく。