1ミリの勝利 | きつねの部屋ブログ版

1ミリの勝利

 「1ミリ」と書けばもうどなたもお分かりになるだろう。昨日日本時間未明におこなわれた「ワールドカップサッカー」での日本対スペイン戦の事。

 

 前半も後半もスペインが押せ押せでボールを支配。その割合は、スペイン17%に対し日本7%とか。

 

 前半スペインに1点を入れられ、後半日本も積極的な攻撃をおこなうも、なかなかチャンスがうまれなかったところ、ドイツ戦のヒーローである堂安がまたしても厳しい角度でゴールを奪う。

 

 そして「1ミリ」の奇跡となったシュート崩れの堂安からの球を三苫が折り返すがそれがゴールラインに向かいこのままではゴールへの流れが止まってしまうと、田中がゴール横のラインに足を延ばし蹴り返しナイスアシスト。

 

 結果再びシュートが生まれ2点目をゲット、がこれからスペインの猛反撃がアディショナルタイムまで続き、あの「ドーハの悲劇」の再来をその時を知っているサッカーファン、いや日本中が嫌な予感が漂う中、ホイッスルが鳴った。

 

 って、にわかサッカー解説をしてしまったがこれが今日の記事の本質ではない。もちろん日本人としてワールドカップの予選突破、しかも強豪との3戦に2対1で勝ち残ったことは嬉しい。

 

 しかし注目は日本人、いやスタジアムに居た観客やテレビ中継を観ていた世界の視聴者が「1ミリ」の奇跡を目の当たりにしたことだろう。

 

 デジタル時代を痛感させられる出来事だった。以前なら審判員たちの目視判断しかなかったものが、高画像のカメラでどこからでも、一瞬でも撮影、再生できるのはデジタル技術のお陰。

 

 そういえばプロテニス世界ではもう厳しいライン判定もすぐにデジタル画像で再生されてもめて試合が中断するということが少なくなった。

 

 日本のプロ野球中継はまったく観なくなったので大谷選手が活躍している大リーグを時折テレビニュースで観るくらいだが、やはりストライクゾーンが画面に映し出され、ボールがゾーンのどこへ投げられたかが瞬時に判明できるようになった。

 

 若いころ、日本のプロ野球中継などを観ていた頃、例えば大飛球がスタンドを超えて外に飛び出した時、ホームランかファールかでもめ、ピッチャー側の監督が抗議、試合が長い間停まったことがあった。

 

 速く動く球を視認することはなかなかに難しく、ファールライン上の後方にあるポールギリギリだと判断が難しかった。

 

 わたしはだったらポールと併用してビーム光線を使用すればいいのに、なんて考えた事もあった。しかし、上空に飛行機が飛んでいれば光線がパイロットの眼に入り事故を起こす危険がある、とあとで気付いた。

 

 いまならデジタル画像が利用できると、今度のサッカー中継で確信した、ということを書きたかった。