変則食事写真 | きつねの部屋ブログ版

変則食事写真

 毎度おなじみ『ブラタモリ』で、最後に流れるクレジットロールの画面半分に写されるロケの様子を写したスチール写真。

 

 以前も書いたがアシスタントとタモリが訪問先での食事をするショットだ。アシスタントが野口葵衣アナに代わってから初回から3回ほどしか連続してこのショットは写されておらず、その後復活したとおもったら、またこの3回ほどは写されずで、なにかの理由があるのかと危惧している。

 

 コロナだからタモリとアシスタントが接近しているショットはどうも、とか、あるいはコロナで国民が大勢で食事をするのを我慢しているのになんだ、とかのクレームがはいったとかあるのか。

 

 よくはわからないが、タモリとアシスタントの二人が嬉しそうに地元の食事をしている写真は第二シリーズからの名物コーナーとして楽しみにしていた当方にとり、写してくれないと物足りない気がしている。

 

 今回は長野県の『安曇野』がロケ先。

 

 安曇野といえば大王農場の山葵。とその前にオープニングでは安曇野を一望できるおそらくパラグライダーのテイクオフステージだとおもわれる場所から番組スタート。そこに現れた郷土研究家のお年を召した男性の元校長先生が「しなののくには~……」と唐突に歌い出して、タモリ、野口葵アナビックリ。

 

 先生、テンション(本当の意味の緊張感)が上がりっぱなしで歌もすこ~し調子が外れ、タモリとの会話がチグハグとなって、そこがおかしかった。

 

 でお約束の「大王農園の山葵」となるが、山葵は以前、伊豆の回で紹介されたことがあり、山葵の生産は傾斜のある沢に途中段々畑をつくるものが一般的とおしえられた。

 

 しかし、ここは広くて平らな野一杯に山葵畑が広がっていて、それも沢水よりも地下から湧き出る水が豊富なためとの説明を受けた。

 

 北アルプスに囲まれた安曇野は山の尾根が集中、尾根があれば同じ数の沢があり、扇状地としての数は多い。沢水が安曇野の地質の大半である砂利に吸い込まれて傾斜が緩やかな部分で吹き出てくる。

 

 まさにその水が吹き出てくる部分に山葵農場がある、との説明があった。

 

 が、こうした扇状地は傾斜のきついところには水は湧かず、安住盆地の大半を占める土地に稲作は的していなかった。しかし、土地の先人たちは沢の上流からほぼ高さを水平に保ちながら盆地を北アルプスの山裾を横断させ水路(灌漑用水)を引いた。

 

 それが水は高いところから低いところ流れるという見掛けの常識を崩し、水の行き先は山裾に向かってと見えるように作った。高さのある沢尻(すでにそこからは水が地表にでて川となっている)からそれよりも低い川へ水を流すために水の流れる勾配ギリギリを保ちながら、場所を選んだ結果がこれだった。

 

 で校長先生が案内した次の場所は「信州サーモン」とういうもうひとつの安曇野の名物。

 

 長野県水産試験場が海のない長野で長年研究の結果生み出したのが「信州サーモン」。この刺身を利用した安曇野名物「信州サーモン丼」を、野口葵衣アナが試験場内で一人立ったまま試食、これがラストの写真カットにつかわれていた。

 

 というお話です。