しかめっつら | きつねの部屋ブログ版

しかめっつら

 久しぶりに市川紗椰嬢のお顔を拝見した。民放のバラエティ番組はまず観ないので、彼女がどの番組で出ているかは知らずだ。

 

 時折放送され、現在コロナでロケができなくて寂しいが、レギュラー出演していた『タモリ倶楽部』、「タモリ電車倶楽部」の女性会員として出演するのを毎回楽しみにしている。

 

 そう、最近は大相撲の方にも興味を持ち、NHKの『大相撲どすこい研』にもゲスト出演を果たしている。

 

 4歳のときから10年間アメリカに住みバイリンガル。ファッションモデルでもありでわたしが初めて彼女をテレビで見かけたのはNHKの東京駅(旧駅舎)でのレポーターとしてだった。

 

 以来時折テレビで見かけるとついチャンネルをそのまま止めおいてしまう。奇麗な人なのだが、鼻につく感じはせず自分の趣味に生きるオタクぽくもあるがまっとうな常識人で、親しみが涌く。

 

 最近目に留まった番組は妖怪を得意とした漫画家水木しげる誕生100年記念番組を放送していたNHKの特番のひとつ『水木しげるの妖怪バンザイ』で、大久保佳代子と二人していちおうMCという形で番組を進行した。

 

 ゲストには水木と親交のあった博物学者荒俣宏、そしておなじく水木と親しかった妖怪学の第一人者小松和彦国際日本文化研究センター名誉教授が二人の質問に答える形で番組が進む。

 

 別にこの番組の内容のことをお報せしたいのではない。

 

 市川紗椰嬢の表情のことだ。

 

 彼女、ときおり眉毛を下げいぶかしげというかしかめっ面のような顔をする時がある。

 

 別にあいての話しを疑っているわけではなく、むしろ「それはナゼ」との自分の知らなかったことが出てくるとこうした顔になるようだ。

 

 つまり興味が湧いてくるとこんな顔になり、相手の次の言葉をまっている、という状態だと想像する。

 

 せっかくの美しい顔がゆがむのだが、ネガティブではなくこれが彼女の好奇心の表れで、この表情をするときにはむしろ話に乗っている、理解しようとしていると考えていいだろう。

 

 彼女の趣味が浅く広くではなく、それなりに深い理由はそんな表情をみればわかる。その顔はなんとか話を自分のものにしようとする顔だ。

 

 読書家で書証も掲載するという才人でもある。笑顔もとびっきりというほどでもないがかわいくて魅力的。しかし、むしろそんな彼女のしかめっ面こそ彼女のもの事に対する真摯な態度そのものではないかと想像する。

 

 「おっ乗ってきたな」といつも笑顔とともにしかめっ面がでてくるのを楽しみにしている。