若村麻由美さん
若村麻由美、演技達者な人でつい最近『チコちゃんに叱られる』に出演、もう俳優とはおもえないほどのハッチャケ振り。以前はこのような人ではなく性格が変わったように思える。
彼女は仲代達也が主宰をつとめる「無名塾」出身。舞台から映画、テレビへと進出した人で、当時はコミカルな役はしていなかったような、いやあったかもしれないが記憶にない
キリットした顔だちで陰のあるような役柄が多かったような覚えがあるのだが、大物宗教家と結婚し芸能界を引退する。のち夫が3年後に病気で亡くなると芸能界に復帰した。
彼女が芸能界から去った月日はとても残念だったが、また彼女の演技が観られてうれしかった。
それからは陰のある役も、コミカルな役もするようになってあの『科捜研の女』では沢口靖子(マリ子)をサポートする解剖医(風岡先生)役で二人のやりとりは解剖という深刻なシーンながら笑わせてくれる。
もちろんツッコミ役は沢口それもき真面目一方の真顔で。そしてそれを受けるのが若村。「マリ子ビーム」といわれる無言の圧力であるムチャブリを最初は戸惑いながらも、最後にはもう諦めの境地になり、率先して「はい、わかりました、やっておきます」というようなまでになった。
とにかく若村、素顔は明るく、知性を感じさせる好ましい人好きのする人だ。
シリアスなシーンではキツイ顔をし、コミカルなシーンではさすが俳優で、ボケというお笑いまではいかないが、視聴者をクスッと笑わせる術をもっている。
「永遠の5歳」のチコちゃんから自分が紹介されると「若村麻由実、永遠の55歳です」なんて普通女優さんがいいますか。
うまくリアクションをして並みのタレントより優れ、なかなかのもの。最後自身が出演しているNHKドラマの番宣もアクションをまぜ、ポーズを決めて印象を残した。
ベテランの余裕なのかもしれないが、役に存在感を与えるとてもいい俳優さんで好きです。