ウクライナの将来 | きつねの部屋ブログ版

ウクライナの将来

 現状のウクライナの東部、南部でのウクライナとロシアとの戦線における報道によれば、黒海に面した南部の都市マリウンポリは陥落し、少なくともゼレスキー大統領もウクライナ軍のマリウンポリ撤退を呼び掛けている状態だ。

 

 そして東部戦線ではロシア軍とウクライナ軍との激しい攻防が全日くりかえされている。報道では士気の高いウクライナ軍が善戦しているというが、決め手に欠けウクライナ軍がなんとかロシア軍の進軍を阻み踏みとどまらせてているといったことかと思う。

 

 こうした膠着状態は欧米の兵器が整う6月中旬までつづくと専門家はいう。

 

 さて、首都キーウ周辺には1月前にウクライナ軍が奪還し、外国や国内西部地区に逃れた人々が帰還しているとの報道があった。

 

 戦争状態になってキーウ周辺、またその他の地方から隣国に避難、または国内の安全な地区に避難した人たちの総数は1400万人にも上る。

 

 内訳は外国に逃れた600万人、国内に逃れた人が400万人で、外国へ逃れた人達は「難民」、国内に移った人は「避難民」と定義される。

 

 国内の避難民は国の法律に従い、たとえば若者は軍に召集されることもあり、また攻撃を受ける恐れはなくならない。

 

 外国に逃れた人たちは逃れた国の法律に従わなければならないし、親戚、友人などを頼れる避難民よりも、言葉も通じなく馴染みのない国での生活は窮屈な思いをするのは確か。

 

 行く宛ての無い人は難民キャンプに押し込められなおいっそう生活するに苦労する。

 

 どちらにせよ、仕事があればいいのだが国内にいても以前のような仕事につけずにいる人たちが大勢いる、それが戦争だ。

 

 またウクライナに戻ったところでロシア軍に攻撃された街はガレキの山。インフラも寸断されて使えず生活は難民同様のところもある。

 

 いずれ戦争は終わるだろうが、再建は大変だ。

 

 やはり戦争は人類最大の悪で宿痾でもある。毎日街は壊され、人は殺される。どちらが勝とうが敗けようが絶対に起こしてはならない悪事だ。