自画像
デジカメのことはこのブログに書いた。で、迷いに迷い、後継機を購入することを決意し新宿のヨドバシカメラへ行ってみた。
なんと、実際に「Tafe」の後継機があったのである。ところがこれが高価、5万円強(税込)もする。他の防水機能のついたコンパクトデジカメ3種と見比べても、確かに性能はよさそう。
長年同じカメラを使っていたので、手にもなじむし使い勝手も良い。う~ん、どうしようかと店頭で考えてしまったが、購入することにした。
決め手はカメラケース。山にカメラ持参で行くときにザックの肩紐の丁度肩のあたりに付けられるケースを店にもっていき、当該カメラをいれてみたら、いい感じで入った。
同じシリーズといってもカメラ本体も若干寸法は違っているのだろうが、スタイルは同じなので、ケースに入ったのかと思う。で、購入してしまった。
さて、家に帰り再び悩んだ。これからこのカメラで何枚写真が撮れるのかということをだ。アウトドア用のカメラをどの程度使うことができるのか。わたしに残された時間と山行、旅の回数を考えるとこのカメラのスペックは過大なのではないかと思ったからだ。
わたしは若いころは別として、今は写真をプリントしてまで残すことはない。プリントするのは集合写真を他人に渡すためにだけ。かといってデーターを保存することもあまり積極的ではない。
スマホについているカメラ機能も使うだろうしすると、もう年だし、むしろグッズは整理し始めないといかんとおもっているのに、新しいカメラを使う頻度はそう多くはない、というのはいかにももったいない。
で、翌日意を決してヨドバシカメラに連絡し、さすがに返品はできないのでスペックは落ちるが、同じ防水機能をもつ役半分ほどの値段のデジカメに交換をしてもらうことにした。
以上の話しは前振りで本題はこれから。カメラの交換を済ませ店を立ち去ろうとしたとき、店員に声をかけられた。
ヨドバシカメラでは正月、毎年恒例で3日の日にプロカメラマンである伏見行介(ふしみゆきすけ)氏による客の撮影会を無料で行っていて、どうぞ、どうぞ、ということだった。
例年なら長い列ができているであろうこのイベント。今年はコロナの影響で何組もならんでいないので、時間もあることだし、カメラの交換にも忸怩たる思いをしたので、このイベントに乗っかってみるか、と撮影する所まで足を運んだ。
若いころなら自分の写真を撮ってもらうことにそれほどの抵抗はなかった。しかし、年々年をとってくる自分の写真は撮りたい気持ちにはならずで、スマホの自撮りさえ忌避してきた。
鏡に映る自分の顔は自分の脳がやや美化してくれるが、第三者の目で撮られる写真は容赦なく自分の年齢を表す。
それが嫌だった。でも、こんなこともあって、列もすいているし、前の子供を抱いた若い夫婦が、伏見氏に写真を撮られ、伏見氏のデジカメ一眼レフのディスプレイをチェックし、ほころぶ顔をみていると、ま、いいかと列に並んだ。
自分の番がきて、伏見氏からポーズを指示され、2,3度シャッターを押してもらった。さすがプロ、ポーズの指示は的確で、「そう、斜めに体を…」「両手をジーンズのポケットに親指だけひっかけ開くように」「顎を少し引っ込めて」とこんな調子だった。
撮影終了後、すぐその場でプリントができあがり、まるで自分ではないような仕上がり、う~んやはりプロは違うなぁと感心した。免許証の証明写真とは大違い、ってあたりまえか。
家に戻る途中スーパーにある多機能コピー機で、そのプリントをいつもバッグに入れているUSBにスキャンして入れてみた。
今、このブログを書いているPCにそのデーターは入っている。が、この先他人に披露することは無いだろうな、多分。