「花は咲く」サンテツⅤer. | きつねの部屋ブログ版

「花は咲く」サンテツⅤer.

 昨日偶然だが東日本大震災の被災地への応援歌で、NHKがプロモーションした「花が咲く」の新バーション、「『花が咲く』~走れ!サンテツⅤer.~あの日そして明日へ」を視た。

 

 先のバージョンは冬季オリンピックアスリートたちでの群唱であった。ですが、一番最初は心に染みたこの曲、この後からのバージョンを変えるごとに、いまとなっては過度のメッセージ性を感じてしまう。

 

 いい曲でNHKと作詞、作曲した方たちの気持ちはわかるのだが、押しつけがやや強く、鎮魂歌のようでマイナーかつ重くるしく硬い雰囲気もあって、この楽曲に最近は正直なじめずにいた。

 

 この度のバージョンはサンテツを通し、復興しつつある東北沿岸部を紹介し、沿線住民はそのために頑張ってますよ、をアピールする目的とわたしは見た。

 

 歌うのは鉄道好きの元AKBの松井玲奈と俳優の六角精児の二人。それぞれのパートとデュエットを、三鉄の路線をロケした背景をバックにして楽し気に歌っている。曲調もカントリーロック調でポップになった。

 

 もちろん車内の中も、駅やその周辺の景色も映っている。とにかく明るく和やか、そして旅をしているといった雰囲気がよく出てとてもいい。つまり震災復興もここまで到達していますということではないか。

 

 この二人が歌っている動画をみてなぜか泣けてきた。悲しいというのではない、この歌が震災を受け、復興に邁進する東北の人たちのためにつくられたものだが、今はむしろ新型コロナウィルスに対処する日本国民への応援歌のように聴こえてきたからだ。

 

 サンテツの復旧という事実を通し、コロナウィルスも皆が心と行動を一緒にとれば必ず克服できるというメッセージとわたしは勝手に捉えた。

 

 二人が鉄道旅を楽しんでいる、この風景こそ少し前までの日本の日常であるし、またそれを取り戻さなければならない。そのためには今は試練の時、我慢の時、そう背中を押してくれている歌であると感じたからである。

 

 これから外出もままならなくなり家に籠る時間も多い。旅行なんてとてもとても、そんな時、東北の人たちは震災の哀しみを乗り越え7年もの間苦労していた。

 

 東北人ではないわたしたちも、コロナウィルスがいつ収束するのかという先の見えない今こそ、気持ちだけは明るく保っていようではないか、この動画を糧にして。

 

 以下に動画サイトを掲載したが、リンクはしていないので悪しからず。

 

 YouTubeにて閲覧してください。

 今必要なのは動画にでてくるあの笑顔たちだ。わたしたちにも再び花は咲く、そう信じて。