スカイツリー7周年 | きつねの部屋ブログ版

スカイツリー7周年

 ま、中途半端な年数だ7周年(#^^#)、いや先日『ブラタモリ』でランドマークの話しがでたついでにタモリが「わたしはスカイツリーより東京タワーの方が好きで…」といっていたのでこんな話題にした。

 

 昭和生まれ、育ち、のわたしとしても日本一の高い塔といえばスカイツリーよりも東京タワーの方に思い入れはある。

 

 ヒットした映画『三丁目の夕日』に登場したまだ作りかけの東京タワー、あのころを知っているわたしは映画にでてきた鈴木オートの息子と同年代で実際にあの風景をみている。

 

 高さは今のスカイツリーより低いし、形もスカイツリーのほうがスマート、でも東京タワーのあの武骨さがいかにも昭和という時代をあらわしていていいとおもう。

 

 なにがいいって、塔の基部が4本の足に支えられている姿が雄々しい。あのどっしり感は敗戦後の日本がこれから復活、復興するにふさわしいシンボルとしての日本象徴となるにふさわしく、実際にも象徴となりえた。

 

 スカイツリーはコンピューターを駆使し、曲線の鉄骨を設計、それも部材部材で微妙な形を作り上げ接合していく。上から見た基盤断面の三角から頂上に向かい次第に丸へと移行している技術は凄い。

 

 スカイツリーが出来上がった時は誰もが、東京タワーは高さだけでなくすべての面で負けた、とおもったことだろう。

 

 がどっこい、まだまだ人気があるのだ。

 

 その人気の秘密はおそらく下町と山の手との差、そして東京湾に近いか遠いかがキメてとなるとわたしは考える。

 

 スカイツリーから西の景色は東京タワーとはそれほどの差はない。しかし南と東側の景観は東京タワーに軍配があがる。

 

 東京タワーからすぐに東京湾が望め、晴海ふ頭、お台場、芝方面が眼下に、目を北に転じれば虎ノ門、銀座少し西に向くと東京駅から皇居、官庁街、国会議事堂も間直にする。つまり東京の中枢部が東京タワーの周辺に集まっているのだ。

 

 中央のメイン展望台から真下を覗くと、豆粒ながらクルマや人の動いているのも見え、比較すると結構高いという実感が得られる。

 

 では実際にどちらが人気なのか。2013年度の搭乗者数はスカイツリーが約620万人に対し東京タワーは毎年250万人程度であるそうだ。

 

 がどちらが「東京のシンボル」なのかを窓から見える家に住む人に聴いた調査では78%の人が東京タワーを挙げ、スカイツリーは10%。ではどちらが好きかを問うと東京タワーは48%、スカイツリーは10%となった。(日経新聞11月27日)。

 

 夜景に温かみがある東京タワーと無機質に感じるスカイツリーとでは好みもあるだろうが、人数的には東京タワーを推す人は多い、という結果に。

 

 しかし世界に誇るのはとの設問にはこれはスカイツリーを挙げる人が多数だったそうです。

 

 アナログぽっくて野暮ったい東京タワーは60年の歳月を一緒に過ごしてきた人に愛され、新しさのシンボルとしてはハイテク時代のシンボルとしてこれから愛する人を増やしていくのかもしれません。