愛車アーリーショベルには、いくつかの「ハズシ」ポイントを設けています。
「普通は、こうだけど、ここを敢えて外す」
みたいなノリです。
あんまり深くは触れませんが、まずは・・・
このハーレー、ベース車は1340cc、後期型のコーンショベル。
2枚の画像のどこかに、このショベルが1340ccである揺るぎない証拠が写っています。
「1340ccなのに、アーリーショベル・・・!?ヘンじゃない??」
コレがまず、一つ目の「ハズシ」ポイント。
純正のアーリーショベルは、1200ccです。
次行きます。
ロッカーカバーの、とある部分を、下から撮影すると・・・
汚れが目立って恐縮ですが、2本のプッシュロッドカバーが見えます。
その間・・・黒くネジ穴が見えますが、実はここ・・・
1340ccのショベルのロッカーカバーなら、こうはなっていない。
よく見ると、ネジ穴付近が「削り取られた」かのように見えます。
ここが二つ目の「ハズシ」ポイント。
ここ、横から見たら、削ってあるのでフラットに見えます。
が、このショベルのベースは、1340ccコーンショベル。
1340ccのロッカーカバーは、フラットではなく、ネジ穴が「ボコ」っと隆起しています。
なぜ手を掛けて、敢えてフラットにしたか。
実は、1200ccのショベルのロッカーカバーは、ここがフラットなんです。
つまりビルダーの意図は、1340のロッカーカバーを削ってフラットにする事で、外見から判断する際の・・・
所謂「謎ポイント」として、イタズラじみた思惑から来ています。
言ってみれば、1340ccのアーリールックという点も、まさに謎ポイント。
ただし、こんな細かいところ、余程の知識の持ち主じゃないと、鋭く判別出来ません。
冒頭で紹介した2枚の画像、ここにも・・・
「こうなってるから、普通は1340ccだよな」
・・・という、明確な根拠が写っています。
ですが、このヘッドもロッカーカバーも、1200と1340とで互換性があります。
これがまた、厄介でもありまして。
で、最終的にハーレーの排気量を、最も正確に確実に判断するには・・・
ボア&ストロークを測るしかありません。
ビンテージハーレーなら、特に・・・
言ってみれば、1台1台、僅かに排気量が違ってくる。
ピストンを交換する際、シリンダーをボーリング(ホーニング)したら・・・
そこで、ごく僅かにボアが広がります。
ただ、その差は「誤差」の範囲として判断すべきかも知れません。
僅かに広がった、その数値など、正確に計測してもあんまり意味がないのかも知れません。
ただ、ストロークとなると、話は変わってきます。
1200と1340のストロークは、もちろん違います。
画像で言いますと・・・
メインシャフトの中心とクランクシャフトの中心を測ると・・・
自分でもしっかりと確認していますが、ハッキリと・・・
54mm
ありましたので、これは間違いなく1340ccである、と。
ちなみに1200ccの場合、50.4mmとなります。
中心同士の距離なので、ストロークはこの2倍・・・
1340は、108mm。
1200は、100.8mm。
7.2mmの差が、1200と1340とで存在する・・・って訳です。
とにかく、これで自分の愛車アーリーが、1340ccである事をご理解頂けたでしょうか。
もう一点、「ハズシ」ポイントを紹介致します。
まず、画像から。
これは、フロントホイールです。
続いて、リアホイールの画像を。
前後ホイールで、決定的に違うところ、お分かりでしょうか!?
そう♪
リムとハブの色が違うんです。
これ、発注ミスではありません。
ビルダーの意向で、「敢えて」こうしています。
前後で統一せず、敢えて違いを設けた・・・
賛否分かれるでしょうが、Hさんからのこの提案に、何の疑いも持たず便乗しました。
つい、どうしてもね・・・
当然の事のように、前後で統一したくなるものではありますが。
これも、「遊び心」かなぁ・・・!?とね。
ついでに、タイヤのパターンですが、これも・・・
王道なのは、非常によく見かける「縦溝パターン」ですが。
ここも敢えて縦溝を採用せず、ラジアルのポピュラーなパターンです。
個人的にはこのタイヤパターンに対して・・・
「古いけど新しい」・・・言ってみれば「ネオクラシック」・・・的な。
勝手に、そんなイメージを抱いております。
以上、「大々的に」紹介出来る、3つの「ハズシ」ポイントを紹介しました。
が、実は・・・この愛車の「最大のハズシポイント」が存在します。
過去の記事で、少しだけ触れたかも知れませんが。
興味のある方は、記事を遡ってみて下さいませ。
(・∀・)ノ