少々申し上げにくい内容になるかも知れません。
自分は、「申し上げるべき立場」では無いかも知れません。
が、時々・・・思うところがあり・・・
斡旋のような「物言い」では無いのですが。
まぁ、お時間がありましたら、暇つぶしがてらお読み下さいませ。
車種を問わず、愛車を「カスタムしよう」と思ったら・・・
まず、決めるのが「プロに依頼する」か、「自分でやる」かです。
プロに依頼したら・・・
それはもう、キレイな仕上がりで、さすがプロ!といったところ。
当然、費用は掛かりますが、必ずや費用対効果は得られます。
一方、自分でやるとしたら・・・
内容により、大きく変わってきますが、ほぼほぼ「DIY感」は拭えません。
配線の引き直しを取っても、プロは仕上がりも重視して、不要なところには「ギボシ」は使いません。
なるべく簡潔な配線へと、無駄なく仕上げてくれます。
中には「自分で溶接する」という人も、いるかも知れません。
板金加工や塗装も同じ。
まさか、「自分の作業は、プロより上手」と言っちゃう人、いませんよね?
プロの存在意義すら、否定してしまうようなものです。
ソレはプロに失礼なハナシ。
溶接にしてもね、その痕跡すら残さない、見事な溶接をしてくれます。
ここまでは、言わば「プロと一般人の差」の話。
これらを踏まえて、ここからは・・・
カスタムの方向性について。
本来、個々のカスタムの方向性について、自分などがとやかく申すべきでは無いのかも知れませんが。
その方向性は、オーナーが10人いれば、10通りのものがあり。
「善し悪し」や「好き嫌い」は、なるべく明言しないよう・・・
自分の場合・・・と、置き換えて、話を進めます。
まず、今回自分が、Hさんに手掛けてもらっている、「ショベルヘッドプロジェクト」。
これすら、見る人によっては・・・
賛否両論である事も、既に承知しております。
前述の通り、十人十色です。
そして、このプロジェクトを実行する際の、コンセプトがいくつかありまして。
その一つ。
「新車並みのキレイさ」
に、仕上げてもらう・・・というものです。
エンジンは、ざっくり50年程前のもの。
(ここは◯◯年式・・・ここは⬜︎⬜︎年式といった感じで、箇所によりマチマチですので)
ミッションも、同じです。
それらを、その年数を敢えて再現させたような見た目で、一台のバイクとして仕上げるのではなく・・・
当時、新品だった輝きを・・・
それどころか、当時以上の輝きを放つような、そんな仕上がりに。
フレームも、サビを除去し・・・
小さなクラックも、見つけてはキレイに均し・・・
納車時には、サビ一つない、まるで新車のような一台を。
そういうコンセプトも、一つ掲げております。
フレームを見ても、これをすぐさま「・・・ナックル純正フレームだ」と、見抜ける人は少ないでしょう。
大丈夫・・・自分がキチンと把握しております。
そして、タンクの塗装にしても・・・
以前、エボのタンクを自家塗装した経験も踏まえ・・・
それを楽しんで出来る人なら、ともかく。
自家塗装をする以上、仕上がり具合を追求してはいけない。
「自分で塗ったのだから、これで良い」
という、割り切りも必要です。
そうそう。
自分で・・・というノリで、過度なエイジング加工を施し・・・
中には、サビを発生させ、極度に「ヤレた感じ」を演出する。
そんな手法も、一部では見受けられます。
なるべくなら、人の事をとやかく言うべきではないのは、重々分かっているのですが・・・
愛車をサビさせる・・・つまり、愛車の寿命をイタズラに縮め・・・
愛車を痛めつける行為
・・・にも、等しいと感じてしまいます。
その、故意にサビさせたバイク、この先何年乗り続けますか・・・!?
単なる「エイジング加工」が、本当に愛車のエイジングを進行させてしまう事に。
自分は、少しでも長く、安心して大事に乗りたいです。
この先ずっと・・・生涯乗り続ける「終(つい)のハーレー」である、と・・・
そう決意しているので。
例え納車当時は、ピカピカでも・・・
何年も乗り続けるうちに、どうしてもどこかしらヤレてきてしまう。
なるべく、ピカピカを維持していきたい、とは思いながらも・・・
何年も経ち、年季も入ってくる。
ソレが本当の意味での、「エイジング」だと思います。
故意に発生させるサビとは、明らかに違う。
故意にオイル漏れを放置する行為とは、明らかに違う。
つまり・・・
いくら、それがその人の「カスタムの方向性」だと言っても・・・
故意のエイジングは、寿命の低下に直結する。
と、思うのです。
そりゃあ・・・アレですよ・・・
そのうち、ショベルが納車されて・・・
その、あまりのピカピカさに、乗ったら照れてしまうかも知れませんが(笑)。
そんなね・・・一際目を惹くような、奇抜なカスタムは一切施していませんので。
新車のような輝きは、いつまでもキープ出来ませんが。
なるべく、少しでも輝きを維持出来れば、と・・・
そう思っております。