本日は日曜日。
休まず自分のショベルを進めるとの事で、自分もお店に伺います。
まずは・・・ミッションから。
トップカバーを閉じてしまうと、次回OHのタイミングまでお目にかかれなくなるので・・・
ギヤに・・・
「頼むぞ・・・しっかり仕事してくれよ」
・・・とでも言わんばかりに(笑)。
で・・・ポリッシュされたトップカバーをしっかり留めて・・・
更には、キックカバーもキレイにポリッシュ。
ベアリングサポートも、しっかりポリッシュしてくれました。
ご覧のように、クラッチシェルで覆われて、せっかくのポリッシュされたベアリングサポートが隠れてしまいます。
・・・ですが!!
チラっとは、見えるので・・・
こういう、一見すると隠れてしまって見えなくなる部分でも、敢えて磨き上げるのが・・・
美学
・・・ってモンです。
・・・きっと(笑)。
(・∀・)
次・・・
昨日から物議を醸していた、ヘッドライトの位置決めです。
ちょっと・・・サンプルのタンクを載せてみて、イメージしやすいようにしてみます。
吟味した結果・・・
やっぱり、この位置で決まりです。
ロートンネルタンクをハイマウントする事で、高さが生じ・・・
当初気にしていた、ライトの高さは・・・
ハイマウントタンクとの相性が良かったとの結論に至ります。
あとは、後々・・・ちょっとだけタンクを加工して、だいたいこのような位置にマウントされるという訳です。
それと、ハンドルですが・・・
高さはだいたい20cm〜30cmの範囲にしようと思います。
幅は、自分の肩幅より少しだけ広め・・・といった感じに。
ライザーは・・・
これを使います。
ただ、取り付けるためのボルトを、旋盤で作成する必要があり。
その手間は増やしてしまいますが、Hさんにとっては全く問題なし。
朝飯前・・・程度だそうです。
さて・・・
まず、ミッションの山場を超え、あとはクラッチやベルトの取り付けです。
ベルトのアライメントに、チェーンのアライメント、それぞれ問題ないところまで持っていきました。
実は、ここに行き着くまでに、結構な落とし穴があったそうです。
クランクケースとミッションのそれぞれが、本来合致するはずのない別物を使っているので。
つまり、クランクケースがアーリー用であるのに対して、ミッションはパン用という事で。
そのまま組んでいっては、絶対にアライメントが出ないようになっています。
そこを、旋盤で大幅に切削したりしながら、帳尻を合わせる作業を行い・・・
これが結構な苦労だった模様です・・・(汗)。
まぁ・・・帳尻と言ったら、他にも・・・
コーンショベル用のシリンダーとアーリーのケースも、そのままではオイル経路が確保されません。
そこをいかに帳尻を合わせるか。
全てのオイル経路が、キチンと機能しているか。
それこそが「経験」と言う訳です。
整備士の経験が、大きくモノを言う訳です。
浅い経験者がエンジンを組もうとしても・・・
更にはエンジン・ミッションをOHしようとしても・・・
経験が無いと、決して組めませんし、OHすら出来ません。
ただ単にイタズラに、ショベルのアーリーカスタムを実践してる訳ではなく・・・
加工してでも帳尻を合わせ、完成にまで持っていく。
カスタムの最も重要な部分だと思います。