どこを境に、ビンテージと・・・!?
愛車としているハーレーには、長い歴史があります。
アメリカンバイクのパイオニアと言っても良いでしょう。
旧いものは、100年近くも前のモノもあります。
100年前、どうやって鉄を成型して、どうやって型取り・・・
鋳造技術は、どこまでのレベルに達していたのか。
技術的には当然、今のレベルには遠く及ばないであろうものの・・・
当時から、「バイクとして走る為に生み出された」ものである事は、紛れも無い事実。
それだけの車輌を、現代に蘇らせ、再び走らせる・・・
当然、当時のままの状態「だけ」では、走れるはずもなく。
至る所をOHや補強を施さなくてはなりません。
自分の新たな愛車となるべく、今まさにプロジェクトが進行中です。
サイドバルブ、ナックルヘッドに始まり・・・
現行型の、ミルウォーキーエイト・・・でしたっけ。
ここでは、画像で紹介しながら、振り返っていきます。
まず、このエンジンから。
ナックルヘッドですね。
生産時期や、その名の由来については、ここでは割愛します。
興味のある方は、調べてみて下さい。
で、ナックルの次に登場するのが・・・
パンヘッド。
初代パンヘッドの、48(通称ヨンパチ)は、あまりにも有名ですね。
このパンヘッドの次に登場するのが・・・
アーリーショベルです。
これだけ、ちょっと詳しく説明を・・・。
このエンジン搭載モデルが生産された時期が、1966年から1969年までの、僅か4年間のみ。
もはや、完全なるアーリーショベルのエンジンだけでも、探すのに一苦労します。
自分のショベルには、このアーリーの腰下部分を使う事で、アーリーっぽく見えるような、そんなカスタムをしていきます。
次、アーリーショベルの後継エンジンが・・・
こちら。
通称、コーンショベルです。
厳密に言うと、「ショベル」という名を冠するエンジンは、全部で3種類あります。
まず、上述した「アーリーショベル」。
次にコーンショベルに移行していくのですが、このコーンショベルにも・・・
排気量が二種類・・・1200ccと1340ccの二つが年式によって存在します。
要約すると、アーリー(1200cc)とコーン(1200ccと1340cc)の・・・
合計3種類、ショベルには存在するという事になります。
アーリーとコーンの見分け方は、腰下の形状を見比べればひと目で分かります。
が、同じコーンで、1200のショベルと1340のショベルの見分け方はあるのですが・・・
これも調べてみると分かります。
但し、1200と1340とで互換性があるらしく、一概には判別しにくいところでもあります。
では、次なるエンジンは・・・
前の愛車、エボリューションエンジンです。
何となく、イメージ的には、このあたりのモデルから、故障が少なくなってきた気がします。
それでも旧いエボリューションだと、約40年近くも前のモデルになります。
この、エボリューションの次のモデルが・・・
今までのシングルカムから、一気に進化を遂げたかのような・・・
ツインカムエンジンの登場です。
このモデルから、エンジンとミッションが「別体型」ではなく「一体型」となります。
フライホイールも、より軽量なものが装備され、高回転域を意識したかのような改良が成されます。
ツインカム初期の排気量が、確か・・・1450ccでしたか。
そこから目まぐるしく排気量が増していき・・・
現行型のミルウォーキーエイトの排気量は・・・
あんまり詳しくないのですが、幾つかの排気量があって、1800cc~1900ccくらいでしたっけ。
この排気量UPの背景には、度重なる排ガス規制に対する苦肉の策である・・・とも、どこかで聞いた覚えが。
そして、現行型のエンジンの画像が、残念ながら用意できませんでした。
引用元が、少々旧かったのかも知れません(汗)。
さて、ここまでハーレーの歴代エンジンを、紹介してまいりましたが・・・
俗に言う「ビンテージハーレー」の境界線について、どこで区切られるのか。
明確な定義は存在しませんが、なんとなく個々の主張によるところもあると思います。
受け取り方は、個人によって違いが生じるものですので、どれが正解というものはないと思います。
ここでは自分の定義と、世間での一般論を交えて、話を進めてまいります。
エボリューションエンジンを紹介した際、旧いモノで約40年前・・・と言いました。
皆さんは、この「40年前のバイク(クルマでも可)」という言葉に、どんなイメージを抱きますか?
自分としては、40年もの前の車輌なら、充分「ビンテージ」と謳っても良いのでは!?
・・・と、思うのです。
旧いエボリューションが40年前であれば、逆に最も新しいエボリューションは!?
最終型は確か、1999年でしたっけ。
それでも25年前の車輌です。
エボリューション自体を、さらに細かく分ける事は難しいので・・・
一括りにして、「エボリューションまでがビンテージ」と言っても、良いのかなぁと思います。
これはあくまで自分個人が勝手に思い込んでいる事に過ぎず、定義として成り立っている事案ではありません。
人によっては・・・
「エボが旧車(ビンテージ)!?ナニ言ってる?普通はパンまでだろう?」
「いやいや、ショベルまでがビンテージだ」
・・・などと言う主張も、正解でも間違いでもありません。
更に更に・・・ショベルの最終型(確か85年)と、エボの最初期型(確か86年)とで比べると・・・
その差はわずか1年しかありません。
85年も86年も、誤差の範囲と思えますね。
いっぽう、最も古いショベルで、約58年前。
そう考えると、世間一般で言うところのビンテージハーレーとは・・・
ショベルヘッド以前のハーレー
・・・というのが、一般論なのかも知れませんね。
個人的には、前述の通り、エボもビンテージに分類しても良さそうな気がしますが。
それにしても・・・
ハーレーダビッドソンというバイクは、本当に奥が深いですね。