シート表面を、薄く塗装してみました。
自然な色合いを損ねないように。
今までの経験則から、塗り過ぎると「後戻り」出来ないので。
ちょっと足りない・・・それくらいが丁度良い。
4mm厚という極厚レザーを、シートベースの形状に沿うように成型するのは、なかなか困難を極めました。
何度も繰り返し、水分を含ませ・・・
柔らかくしてシート形状に沿わせていき・・・
乾燥する事で、その形状を維持してくれるようになります。
シートベースへの固定方法は、接着剤を使いました。
当然、ベース裏面も曲面なので・・・
接着剤が硬化するまで、固定しておかなきゃいけないのですが。
これもまた、曲面につき苦労しました。
少しずつ・・・少しずつ・・・
適量の接着剤を塗り、大き目のクリップで固定。
その工程を何度か繰り返し・・・
乾燥して固定されるのを待つ間、ツールバッグも手直ししていきます。
・・・そういえば、このツールバッグ。
表面をコーティングしていませんでした。
それと、コバ磨きも。
コバを、「磨くか・磨かないか」で、仕上がりに大きな差が生じます。
既に数年、使用しているツールバッグ。
所々、小さな損傷も見られます。
縫い目のフチも、一か所ほころんでいたので、縫い足して補強を。
そして、念入りにコバ磨きをして・・・
どうでしょう・・・!?
バッグ側面の、「Uの字」状に見える部分。
コバが滑らかに、艶やかになってるのが、お分かりでしょうか。
こうする事で、見た目の良さと、表面の強度が少し増す・・・
・・・気がします。
ちなみに、コバ磨きをする前は・・・
艶が無く、コバも不均一です。
このままだと、ちょっと・・・
今シーズンは待望の「ショベル納車」が、控えている訳ですし。
シートの張替えに伴い、ツールバッグも「お色直し」という事で。
ひとまず、こんな感じに仕上がりました。
シートとバッグの色・・・
明らかに違う色ですが、実はこれらのレザーは、全く同じ4mm厚のレザーを使っています。
既に使用しているツールバッグは、経年変化により変色しています。
バッグには一切、塗装をしていないので、元々は左のシートのような色合いでした。
つまり、シートも経年変化で、右のバッグのような色合いになる、と。
もちろん、シートにもコーティング済み。
(座面が滑るのでは・・・?)
どうでしょうね・・・!?
あんまり気にしていません。
(長時間乗ると、お尻が痛くなるのでは・・・!?)
そうですね。
ただ、痛い思いをするのは、あくまで自分自身です。
承知の上でございます。
(雨が降ったら、シートが濡れて、中のスポンジにまで染み込むのでは・・・!?)
ご心配なく。
スポンジとレザーの間には、防水目的のビニールを挟み込んでおります。
ていうか、一応・・・本革のシートなので、なるべく濡らしたくないです。
まぁ・・・遅かれ早かれ、レザーは寿命を迎えるのは、間違いないので。
そうなったら、また張り替えるまでです。
それでも、だいたい10年は平気で持ちますし・・・
せっかくのフルオリジナルのショベルなので。
例えヘタでも、シートやバッグも、オリジナルに。
そうする事で、より一層愛着が増す事になります。
愛車も、この世で一台のオリジナル。
シートやバッグも、この世で一つのオリジナル。
「オンリーワン」でございます。
クオリティでは既製品に敵いませんが。
思い入れを抱くには、ハンドメイドは「うってつけ」でございます。